異体字【侠】
[音] | キョウ |
[訓] | おとこだて |
きゃん |
《意味》
【俠気】おとこぎ
男らしい勇気のある気性。自分の身を犠牲にしても、困っている人を助けようとする気性。弱い者のために一肌ぬごうとする気性。
「男気」とも書く。「きょうき」とも読む。
「女気」
【俠】きゃん
【俠客】きょうかく
強きをくじき弱きを助けると称して世を渡る人。任俠の徒。渡世人。おとこだて。
【俠骨】きょうこつ
おとこぎのある性質。おとこだての気性。
【御俠】おきゃん
若い女が活発で慎みがないこと。また、そのような若い女。おてんば。蓮っ葉。
【義俠】ぎきょう
正義を重んじ、弱い立場の者の味方にたつこと。おとこだて。
「義俠心」
【任俠・仁俠】にんきょう
弱きを助け、強きをくじき、義のためには自分の命も惜しまないという気風。また、そういう気風に富むこと。おとこぎ。おとこだて。
「任侠の徒」「任侠道」
【武俠】ぶきょう
尚武と俠気。武事を尊び、俠気を重んずること。
【勇俠】ゆうきょう
勇気があり義侠心に富んでいること。
「勇俠の士」
【遊俠】ゆうきょう
仁義を守り、任俠を売り物にする人。おとこだて。俠客。
《字体》
「夾」の部分は、後漢の隷書から「」の形になっていて、楷書の形では「」と書くのが普通。
これを含む常用漢字の「狭・峡・挟・頬」、表外漢字の「陜・鋏・莢」などはすべてそれに準じる。