[音] | ケン |
[訓] | つちぶえ |
《意味》
つちぶえ。古代の楽器の一種。土を焼いて作り、中空で、上に一個、周りに四個から六個ほどの孔がある笛。大きさは鶏卵と同じぐらい。
【壎篪相和す】けんちそうわす
兄弟の仲がよいことのたとえ。
壎(土製の笛。音色が強く濁った感じ)と、篪(竹製の笛。音色は柔らかく、澄んだ感じ)とを合わせると調和がよくとれることから。
《字源》
声符は「熏(くん)」。
《字体》
「熏」に従う字は、隷書の頃より「」で書かれていて、「」で書かれた例は見られない(「黒・黑」の関係と同様)。
手書きの楷書では、「薫」「勲」「醺」「燻」「壎」なども「」に従った形で書いて差し支えない。