【葵】 12画 (9)  準1級


[音]
[訓] あおい

《意味》

あおい。アオイ科の植物。観賞用。

【葵】あおい

  1. アオイ科の植物の総称。多く観賞用に栽培される。タチアオイ、ゼニアオイなど。
  2. 紋所の一つ。フタバアオイの葉を図案化したもの。種々の変形がある。
    徳川家の紋は三つ葉葵で、江戸幕府の象徴とされた。
植物園へようこそ!アオイWikipediaアオイ科

【葵祭】あおいまつり 

京都の下鴨神社・上鴨神社の祭り。古くは陰暦四月の中の酉の日に行った。現在は五月一五日に行う。賀茂(の)祭。
牛車・社殿・冠などを葵鬘(あおいかずら)で飾ったところからいう。

【葵傾】きけい

君主、目上の人を尊び忠誠をつくすこと。
アオイが日光の方に傾く意から。

【葵向】きこう

徳の高い人などを仰ぎ慕うこと。

【葵心】きしん

君主、目上の人を尊び忠誠をつくす心のこと。

葵】いそぎんちゃく

腔腸動物花虫綱の一群の総称。体は円筒形で、底面は岩石などに付着し、一端には花弁状に触手が多数並び、その中央に口が開く。
花のように広げた触手で餌を捕らえる。
Wikipediaイソギンチャク
「磯巾着」とも書く。

【板山葵】いたわさ

「板わさび」の略。板付きかまぼこを切ったものに、おろしわさび・しょうゆを添えた料理。

葵燕麦】ときえんばく

名ばかりで実のないもののたとえ。
「兎葵」は草の名、いえにれ。「燕麦」はからすむぎ。
糸燕麦(としえんばく)」「有名無実(ゆうめいむじつ)

【黄蜀葵】とろろあおい

アオイ科の一年草。
製紙用の糊(のり)とするため各地で栽培。
夏から秋にかけ、大形の花穂を立て黄色で中心が暗紫色の五弁花を開く。根は、胃腸・鎮咳薬にも用いる。黄蜀葵(おうしょっき)
植物園へようこそ!トロロアオイ

【向日葵】ひまわり

キク科の大形一年草。径20㎝ほどの黄色の頭花をつける。観賞用。種子は食用とし、また油を採る。
日輪(にちりん)草。日車(ひぐるま)草。日回り草。
植物園へようこそ!ヒマワリ

葵】びろう

ヤシ科の常緑高木。九州南部・沖縄・台湾などに自生する。高さ約20㍍に達する。形はシュロに似る。
葉から扇などをつくるほか、繊維から縄などをつくる。昔、牛車などの飾りに用いた。びりょう。
「蒲」は漢名から。「檳榔」とも書く。
Wikipediaビロウ植物園へようこそ!ビロウ

【山葵】わさび

アブラナ科の多年草。日本特産。山間の渓流の水辺に生え、栽培もされる。辛みが強く香気があって香辛料として用いる。
Wikipediaワサビ

《字源》

声符は「癸(き)
甲骨文字や金文の字形によると、「癸」は楽器などを立てる台座として用いる脚の形と考えられる。
「葵」の篆書。

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