[音] | キ |
[訓] | あおい |
《意味》
あおい。アオイ科の植物。観賞用。
【葵】あおい
植物園へようこそ!「アオイ」Wikipedia「アオイ科」
【葵祭】あおいまつり
京都の下鴨神社・上鴨神社の祭り。古くは陰暦四月の中の酉の日に行った。現在は五月一五日に行う。賀茂(の)祭。
牛車・社殿・冠などを葵鬘で飾ったところからいう。
【葵傾】きけい
君主、目上の人を尊び忠誠をつくすこと。
アオイが日光の方に傾く意から。
【葵向】きこう
徳の高い人などを仰ぎ慕うこと。
【葵心】きしん
君主、目上の人を尊び忠誠をつくす心のこと。
【菟葵】いそぎんちゃく
腔腸動物花虫綱の一群の総称。体は円筒形で、底面は岩石などに付着し、一端には花弁状に触手が多数並び、その中央に口が開く。
花のように広げた触手で餌を捕らえる。
Wikipedia「イソギンチャク」
「磯巾着」とも書く。
【板山葵】いたわさ
「板わさび」の略。板付きかまぼこを切ったものに、おろしわさび・しょうゆを添えた料理。
【兎葵燕麦】ときえんばく
名ばかりで実のないもののたとえ。
「兎葵」は草の名、いえにれ。「燕麦」はからすむぎ。
「菟糸燕麦」「有名無実」
【黄蜀葵】とろろあおい
アオイ科の一年草。
製紙用の糊(のり)とするため各地で栽培。
夏から秋にかけ、大形の花穂を立て黄色で中心が暗紫色の五弁花を開く。根は、胃腸・鎮咳薬にも用いる。黄蜀葵。
植物園へようこそ!「トロロアオイ」
【向日葵】ひまわり
キク科の大形一年草。径20㎝ほどの黄色の頭花をつける。観賞用。種子は食用とし、また油を採る。
日輪草。日車草。日回り草。
植物園へようこそ!「ヒマワリ」
【蒲葵】びろう
ヤシ科の常緑高木。九州南部・沖縄・台湾などに自生する。高さ約20㍍に達する。形はシュロに似る。
葉から扇などをつくるほか、繊維から縄などをつくる。昔、牛車などの飾りに用いた。びりょう。
「蒲葵」は漢名から。「檳榔」とも書く。
Wikipedia「ビロウ」植物園へようこそ!「ビロウ」
【山葵】わさび
アブラナ科の多年草。日本特産。山間の渓流の水辺に生え、栽培もされる。辛みが強く香気があって香辛料として用いる。
Wikipedia「ワサビ」
《字源》
声符は「癸(き)」。
甲骨文字や金文の字形によると、「癸」は楽器などを立てる台座として用いる脚の形と考えられる。
:「葵」の篆書。