【綾】 14画 (8)  準1級


[音] リョウ
  リン
[訓] あや
   

《意味》

あや。浮き出た感じに模様を織りこんだ薄い絹布。あやぎぬ。

【綾】あや

  1. 物の表面に自然に現れたいろいろな形の配置。模様。特に、斜めに交わった線の模様。
  2. (いろど)り。美しさ。趣き。
  3. 物事の筋道。入り組んだ仕組み。
    「事件の綾」
  4. 文章・言葉などの巧みな言いまわし。言葉の飾り。表現上の技巧。
    「言葉の綾」
「文」とも書く。

【綾なす】あやなす

  1. 美しい模様や色で飾る。
    「紅葉が綾なす秋の山々」
  2. うまく扱う。うまく操る。
    古風な言い方。
「彩なす」とも書く。

【綾羅】りょうら

綾絹(あやぎぬ)薄絹(うすぎぬ)。転じて、美しい衣服。羅綾(らりょう)

【綾羅錦りょうらきんしゅう

美しい衣服。また、美しく着飾ること。
「綾」は綾絹(あやぎぬ)、「羅」は薄絹(うすぎぬ)、「錦」はにしき、「繡」は刺繡をした織物で、いずれも高貴な人が着る美しい衣服のこと。

【綾子】りんず

生糸(きいと)で地紋を織り出した絹織物。織りあげたのち精練する。滑らかでつやがあり、着物や帯などに使う。
「綸子」とも書く。

綾】さや

平織りの地に綾織りで菱形や稲妻形の文様を織り出した、光沢のある絹織物。
「さあや」とも読む。

綾形】さやがた

模様の一つ。(まんじ)の形を崩して連続させた模様。
紗綾(さや)に多く用いられたことから。

【羅綾】らりょう

綾絹(あやぎぬ)薄絹(うすぎぬ)。転じて、美しい衣服。綾羅(りょうら)

《字源》

声符は「夌(りょう)
「夌」は、(りく)+(すい)
は聖地に神を迎える建物の形。
その建物のあるところを「陸」という。
それに「夊(足)を加えるのは、その建物を侵す意で、陵辱(りょうじょく)の意となる。
「夌」角あるもの、形の意がある。

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