【畏】 9画 (4) 準1級


[音]
[訓] おそれる
かしこ
  かしこまる

《意味》

  1. おそれる。敬服する。「畏縮(いしゅく)」「畏怖(いふ)
  2. おそれおおい。おそれうやまう。
  3. [国訓]かしこい。おそれ多い。また、ありがたい。
  4. [国訓]かしこまる。おそれ入ってつつしむ。また、つつしんで承る。

【畏懼】いく

はばかりおそれること。
恐懼(きょうく)

【畏日】いじつ

夏の日。夏。
「冬日愛すべし、夏日畏るべし」から。
愛日(あいじつ)

【畏怖】いふ 

おそれおののくこと。
「畏怖の情」

【畏友】いゆう

尊敬している友人。

【畏れる】おそれる

神仏などを、人為の及ばないものとして敬い身をつつしむ。はばかる。

【畏くも】かしこくも

おそれ多くも。もったいなくも。

【畏まる】かしこまる

  1. 相手の威厳などを恐れて、つつしんだ態度をとる。
  2. 正座する。
    「畏まってないで楽にして下さい」
  3. 目上の人の言葉をつつしんで承る。依頼・指示などを承諾する。
    「畏まりました」

【後生可畏】こうせいかい

自分より若い人は努力次第でどんなにも優れた人物になる可能性があるから、おそれつつしむ気持ちで扱うべきだということ。
「後生」は自分より後から生まれてきた者。また、若者・後輩。
後生(こうせい)(おそ)()し」が書き下し文。

《字源》

鬼頭の者の形。
横向きの形で、前向きの者を「異」といい、異形の者を表す。
卜文・金文の形は鬼頭の者が呪杖をもつ形。
「畏」の甲骨文字。
「異」の甲骨文字。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】