【一】 1画 (0)  10級

異体字【弌】


[音] イチ
イツ
[訓] ひと
  ひと
はじ

《意味》

  1. ひとつ。一度。
  2. はじめ。最初。最上。
  3. ひとつに合わせる。ひとしい。全部。
  4. あるひとつの。
  5. わずか。
  6. もっぱら。ただそれだけ。「専一」「一意」
  7. あるいは。「一方」

【一葦】いちい

小舟のたとえ。一(そう) の小舟。一枚の(あし) の葉、葦一束の意から。

【一意攻苦】いちいこうく

一途に心を打ち込んで考え込むこと。「一意」は一つのことに心を注ぐこと。「攻苦」は苦難と戦うこと。

【一意専心】いちいせんしん

他のことに心を奪われず、一つのことにひたすら心を集中すること。
「一意」も「専心」も一つのことだけに心を集中すること。
心を集中して一つのことを行うこと。
「一意専心で制作に打ち込む」

【一衣帯水】いちいたいすい

狭い川や海をへだてて近接している同士で、密接な関係にあること。
「衣帯」は帯のことで語の構成は「一・衣帯・水」。
「世界平和は一衣帯水の隣国との友好関係を深めることにある」

【一飲一啄】いちいんいったく

鳥がちょっと飲み、ちょっとついばむように、人が分相応に安んじて多くを求めないことのたとえ。
また、自然と共に自由に生きることのたとえ。
「啄」はついばむこと。

【一韻到底】いちいんとうてい

漢詩の韻の踏み方の一つで、最初から最後まで同じ韻を用いること。

【一栄一辱】いちえいいちじょく

栄光に輝くこともあれば、恥辱にまみれることもある。
「栄枯盛衰」

【一往一来】いちおういちらい

行ったり来たりすること。

【一倡三いっしょうさんたん

詩文をひとたび朗読して何度も感嘆すること。
すぐれた詩文を褒め称える言葉。
一人が歌うと、三人がこれに和する意から。
「一倡三歎に値する名文」
一読三嘆(いちどくさんたん)
「一倡」は「一唱」、「三歎」は「三嘆」とも書く。

【一いっぺきばんけい

海や湖の水が見渡すかぎり青々と広がっているさま。
「碧」は青・紺碧のことで、海や湖を指す。「頃」は面積の単位。
「頃」は古代中国での田畑の広さをはかる単位。

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