」を用いたことわざ・慣用句など


【今泣いた烏がもう笑う】いまないたからすがもうわらう

今まで泣いていた子供が機嫌を直して笑うことのたとえ。
子供の機嫌が変わりやすいことのたとえ。

【鵜の真似をする烏】うのまねをするからす

自分の能力を考えないでむやみに人のまねをすると失敗するというたとえ。

【烏に反哺の孝あり】からすにはんぽのこうあり

烏鳥の私情」に同じ。

【烏の行水】からすのぎょうずい

入浴している時間が短いことのたとえ。
「温泉にきてまで烏の行水かい」

【烏の雌雄】からすのしゆう

二つのものがよく似ていて区別しにくいことのたとえ。
是非・善悪などの判別しにくいときに使う
カラスは、めす・おすともに黒くて区別しにくいことから。

【烏の鳴かぬ日はあっても】からすのなかぬひはあっても

どんな日でも。降っても照っても。
「烏の鳴かぬ日はあってもお酒を飲まない日はない」

【権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる】ごんべえがたねまきゃからすがほじくる

おろかな無駄骨折りをすることのたとえ。
人がせっかくした事を、そのあとから打ちこわして行くことから。

【鷺を烏と言いくるめる】さぎをからすといいくるめる

見えすいたうそを真実であると、あるいは真実をうそであると言い曲げること。道理を曲げて主張すること。
白い鷺を指して、あれはカラスだと言い張る意から。

【闇夜に烏雪に鷺】やみよにかすゆきにさぎ

区別がつかないことのたとえ。また、目あてのつかないことのたとえ。
単に「闇夜の烏」ともいう。

烏帽子」を用いたことわざ・慣用句など


【烏帽子を着せる】えぼしをきせる

妙な修飾をつける。話に尾ひれをつける。

【猿に烏帽子】さるにえぼし

人柄にふさわしくない服装やふるまいをすることのたとえ。また、外見は立派だが、心の卑しいことのたとえ。

【亭主の好きな赤烏帽子】ていしゅのすきなあかえぼし

たとえどんな異様なものでも、一家の主人の好みとあれば、家の者はそれに同調しなければならないし、またするようになる。
烏帽子は黒塗りが普通であるところから。

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