【云】 4画 (2) 準1級


[音] ウン
[訓]

《意味》

  1. いう。口ごもって声を出す。転じて、ものをいう。~という。
  2. ここに。文中・文末にあって、語調を整えたり、上の文をおさめたりすることば。

【云う】いう

述べる。述べている。~ということだ。
人の言葉や書物の引用・伝聞などに用いる。
「田中と云う人」「『愛』と云う言葉」

【云為】うんい

言ったりしたりすること。また、言うことと行うこと。言行。
「云為をあげつらう」「動静云為」

【云爾】うんじ

文章の末尾に書かれ、上文の内容を強調指示する語。
「これにほかならぬ」「以上の通りである」の意。
「しかいう」とも読む。

【云云】うんぬん

  1. これこれ。しかじか。
    主題となる言葉だけを示し、そのあとを略すときに使う語。
    「内容云云は後にする」
  2. ~ということである。~という話だ。
    引用文のおもな部分のみを示し、あとを略す時に使う語。
    「あの場所で事件が起こったのだ、と云云」
  3. とやかくいうこと。いろいろと批評すること。
    「君が彼のことを云云できる身分か」
「しかじか」とも読む。

【云爾】しかいう

文章の末尾に書かれ、上文の内容を強調指示する語。
「これにほかならぬ」「以上の通りである」の意。
「うんじ」とも読む。

【云云】しかじか

具体的に述べたり文章を繰り返したりすることを省略する語。
「理由を云云と述べる」「かくかく云云」
「然然」とも書く。「うんぬん」とも読む。

【動静云為】どうせいうんい

人の言動のこと。
「動静」は日常の行動、立ち居振る舞い。「云為」は言行。

《字源》

雲の象形。
竜が雲中に頭を隠し、その巻いた尾が下にあらわれている形。
竜が天気や暦を司っている信仰があった。
「云」が「いう」意に使われるようになったので、「くも」は後「雨」をつけて「雲」になった。
「云」の甲骨文字。

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