【盈】 9画 (4) 準1級


[音] エイ
[訓] ちる
あま

《意味》

  1. みちる。いっぱいになる。たっぷりとあるさま。みたす。いっぱいにする。「満」「虧」「虚」
  2. あまる。「贏」

【盈盈】えいえい

  1. 水の満ちるさま。物の多量にあるさま。
    「財宝が盈盈とある」
  2. 女性の容姿のゆったりとして美しいさま。

【盈盈一水】えいえいいっすい

水が満ちあふれた一筋の川に隔てられた意から、男女が思いを交わしながら会うことの出来ない苦しみやつらさをいうたとえ。
天の川で隔てられた牽牛と織女の七夕伝説に由来する言葉。
「盈盈一水の間」の略。

【盈虧】えいき

  1. 月が満ちたり欠けたりすること。
  2. 栄えることと衰えること。栄枯。
盈虚(えいきょ)
「盈」はみちる、「虧」はかける意。

【盈虚】えいきょ 

満ちることと空っぽのことから。繁栄と衰退。また月の満ち欠け。
盈虧(えいき)」に同じ。

【盈月】えいげつ 

満ちている月。満月。
虧月(きげつ)

【盈満】えいまん 

十分に満ち足りること。
富や権力が極めて大きいこと。

【盈満の咎め】えいまんのとがめ 

物事が極点に達すれば却って災いを招くということ。
満ちれば欠けるという道理をいう。
富や権力が頂点を極めると必ず衰えの兆しが現れること。

【盈ち虧け】みちかけ 

月がまるくなることと、欠けること。
「月の盈ち虧け」
「満ち欠け」とも書く。

【盈ちる】みちる 

次第にいっぱいになる。たっぷりとある。あふれる。

【一虚一盈】いっきょいちえい 

空であったり満ちていたりするさま。
常に変化して一定の形を保つことなく測りがたいことのたとえ。

盈】えんえい 

あまるほど満ちる。いっぱいある。

【持盈保泰】じえいほたい 

満ち足りて安らかな状態を長く保つこと。
富や地位を守るためには慎重に行動して災いを招かないようにすることをいう。
「保泰持盈」ともいう。

【消息盈虚】しょうそくえいきょ 

移ろい行く時間の流れ。生と死や盛衰が繰り返されて変化し続けていくこと。
時の移り変わり。

【朝盈夕虚】ちょうえいせききょ 

人生のはかないことのたとえ。
朝には栄え、夕べには滅びる意。
朝盈夕滅(ちょうえいせきめつ)」「諸行無常(しょぎょうむじょう)

【満盈】まんえい 

十分に満ち足りること。盈満。

《字源》

「夃(えい)+(べい)
「夃」は人が座って膝が盛り上がっている形。「皿」は湯浴みをする(たらい)
「盈」は盥の中に座って湯浴みし太ももが溢れるように盛り上がることを表し、「みちる」意になる。

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