【臆】 17画 (13)  2級


[音] オク
   
[訓] おしはか
  おくする

《意味》

  1. おしはかる。
    「憶」に書き換えられるものがある。
  2. おくする。おじける。
  3. むね。胸の内。心の奥。

【臆する】おくする

(おく)れして、おどおどする。おじける。
「人前に出て臆する」

【臆説】おくせつ

事実に基づかず推測や想像だけで述べる意見。
「憶説」に書き換えられる。

【臆測】おくそく

根拠もなく、いいかげんに推測すること。当て推量。
「憶測」に書き換えられる。

【臆度】おくたく

推し量ること。臆測(おくそく)

【臆断】おくだん

確実な根拠もなく、推測で判断すること。また、その判断。
「憶断」とも書く。

【臆病】おくびょう

小さなことにも怖がること。また、そういう性質。

【臆面】おくめん

(おく)れしたようす。

【臆見】おっけん

臆測(おくそく)にもとづく意見・見解。想像による主観的な考え。
自分の意見の謙遜(けんそん)語としても用いる。
「おくけん」とも読む。

【臆虫】おめむし

ワラジムシの別称。ワラジムシ科の甲殻類。
Wikipediaワラジムシ

【怖めず臆せず】おめずおくせず

少しも気(おく)れせずに。恐れず(ひる)まず。ものともせず。

【怯臆】きょうおく

恐れて気(おく)れすること。臆病(おくびょう)なこと。

【胸臆】きょうおく

  1. 胸。
  2. 心。心の中の思い。

【揣摩臆測】しまおくそく

自分勝手な状況を判断し、推測すること。
「揣摩」も「臆測」も推し量ること。
「揣」は「すい」とも読む。
「臆」は「憶」とも書く。

《字源》

声符は「意(おく)
「意」「音心」
「音」「言」「口」の部分に「一」を加えたもの。
「言」「辛口」で、「辛」入れ墨(いれずみ)に用いる針の形、「口」は祝詞を収める器の(さい)
盟約を交わすとき、もし違約してしまったときは入れ墨の刑を受けるという誓約のため、盟約の器(さい)の上に「辛」を添える。
その時の言葉を「言」といい、神に誓って祈ることをいう。
その神の応答が現れることを、(さい)の中に「一」を加えて示した字が「音」
(さい)が鳴ることにより、神の訪れを感じた。
その神意を臆測することを「意」という。
:左から「言」の甲骨文字・篆書。
:左から「音」の金文・篆書。

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