【臥】 8画 (2) 準1級


[音]
[訓]
  ふしど

《意味》

ふす。うつぶせになる。また、ふせて寝る。「起」

【臥床】がしょう

  1. 床につくこと。寝ること。特に、病気で寝込むこと。
  2. 寝床。

【臥薪嘗胆】がしんしょうたん

敵を討とうとして苦労し、努力すること。目的を達するため苦労を重ねること。
中国の春秋時代に呉王(ごおう)夫差(ふさ)は父のあだを討つため、わざと(たきぎ)の上に寝て勇猛心をふるい起こし、ついに越王(えつおう)勾践(こうせん)を降伏させた。負けた勾践は、にがい熊の胆を壁にかけてこれを()め、たえず屈辱を思い出しついに夫差を滅ぼしたという故事による。
(かいけい)の恥を(そそ)ぐ」
薪懸胆(ざしんけんたん)

【臥榻】がとう

寝台。ねどこ。

【臥榻】がとう

寝台。ねどこ。
《臥榻の側、他人の鼾睡を容れず》がとうのかたわら、たにんのかんすいをいれず
自国の近隣に独立国を認めない。天下統一の意志があることのたとえ。
自分の寝床で他人が眠るを許さない意。

【臥竜】がりょう

隠れて世間に知られていない大人。

【臥竜鳳雛】がりょうほうすう

才能を持ちながら機会がなくて実力が発揮できない者のこと。
将来有望な若者のたとえとしても用いられる。
「臥竜」は寝ている竜。「鳳雛」は鳳凰(ほうおう)(ひな)の意。
伏竜鳳雛(ふくりょうほうすう)」「孔明臥竜(こうめいがりょう)」「猛虎伏草(もうこふくそう)」「在笯(ほうおうざいど)

【臥梁】がりょう

煉瓦造り・ブロック造りなどの組積造(そせきぞう)で、壁の頂部をかためる水平のはり。鉄筋コンクリートで作り、階の継ぎ目、屋根の下などに設ける。

【臥児狼徳】グリーンランド

北アメリカ北東部にある世界最大の島。デンマーク領。
Wikipediaグリーンランド

【臥亜】ゴア

  1. インドの南西海岸にある州。鉄鉱の産地。ザビエルの墓がある。
    Wikipediaゴア
  2. 江戸時代、オランダ人がもたらしたインド産の織物。

【臥所・臥処】ふしど

夜寝るところ。寝床。寝所。

【臥(し)待(ち)月】ふしまちづき

陰暦八月一九日の夜の月。寝待(ち)月(ねまちづき)
出るのが遅いため臥して待つ月の意から。

【臥す】ふす

  1. 体を横にして寝る。また、床につく。臥せる。
  2. 病気で床につく。

【安臥】あんが

楽な姿勢で横になる(寝る)こと。

【横臥】おうが

横になって寝ること。身体を横たえること。

【仰臥】ぎょうが

仰向けに寝ること。
伏臥(ふくが)

臥れる】くたびれる 

  1. 体を使いすぎてこれ以上動くのがいやになる。疲れる。疲労する。精神的にもいう場合がある。
  2. 使い古して、みすぼらしい感じになる。人についていうこともある。

【高臥】こうが

世俗を避けて、山野に隠棲すること。

【侯覇臥轍】こうはがてつ

立派な業績をあげた人の留任を要望して引き留めること。
「侯覇」は人名で、後漢に善政を行った。「臥轍」は車の前に伏して進行を遮ること。
侯覇は善政を行ったが、天子の命で都に帰ることになると、土地の人々が別れを惜しんで、使者の車の進路に伏せて車が進むのを遮り留任を乞うたという故事から。

臥】ざが

すわることと、ねること。起き伏し。日常生活。
いつも。ふだん。平生。
「行住坐臥」
「起居」「坐作」

花臥酒】どんかがしゅ

春の日に、花を愛で、酒を飲み、行楽の極みを尽くすこと。
「呑花」は花を盛んに愛でること。「臥酒」は酒を飲んで気持ちよくなり横になること。

【竜跳虎臥】りょうちょうこが

筆勢の縦横自在なこと。
竜が跳ね、虎が伏しているの意から。高貴で自由闊達(かったつ)な字のさまをいう。

《字源》

「臣+人」
「臣」は目の形で、臥」は人が下を向いてるさまを表す字。
更に「皿」を加えると「監」となり、盤水(皿)を(のぞ)き込んで姿を映す意の字になる。
「品」を加えると「臨」「品」祝詞(のりと)を収めた器で天からの霊が下界に臨む意の字になる。
ちなみに「監」を加えると「鹽(塩の旧字体)になる。
「臣」の甲骨文字。
:左から「監」の甲骨文字・金文。「一」は皿中の水。

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