【凱】 12画 几(10) 準1級
[音] | カイ |
ガイ |
[訓] | かちどき |
やわらぐ |
《意味》
【凱歌】がいか
戦いに勝ったときに歌う祝いの歌。
「凱歌を奏する(戦いに勝って喜ぶ。凱歌を上げる。)」
【凱旋】がいせん
戦争に勝って帰ってくること。成功を収めて帰ってくること。
「凱旋公演」
【凱風】がいふう
南風。初夏のそよ風。
「凱」はやわらぐ意。
【凱風寒泉】がいふうかんせん
子どもをはぐくむ母親の愛情のこと。また、母が子どもを育てるときにする心配のこと。
優しいそよ風と冷たい地下水の意。
「凱風」は若芽を優しく包む初夏のそよ風。「寒泉」は植物をはぐくむ冷たい地下の水。
「凱風寒泉の思い」の略。
「寒泉之思」ともいう。
【凱】かちどき
戦いに勝ったとき、一斉にあげる喜びの叫び声。鬨の声。
「勝(ち)鬨」「鬨」とも書く。
【凱らぐ】やわらぐ
なごやかに楽しむ。うち解けてなごむ。
《字源》
声符は「豈(がい)」。
「豈」は、軍隊で用いる太鼓の形である「豆」の上に羽飾りなどを飾る形で、凱旋のときに用いた。「凱(かちどき)」の初文。
「几」は後につけられたもので、おそらく声符。
:「豈」の篆書。