【柿】 9画 (5)  2級


[音]
[訓] かき

《意味》

カキ。果樹の名。また、その実。

【柿】かき

カキノキ科の落葉高木。秋に多肉の液果を結び、熟して黄赤色となる。甘柿と渋柿があり、甘柿には富有柿・次郎柿など多くの栽培品種がある。渋柿は干し柿などにする。
Wikipediaカキノキ

【柿渋】かきしぶ

渋柿の実をしぼってとる液。防水・防腐剤として、木・紙・布などに塗る。

柿】ころがき

ほしがき。特に、小さくて丸いほしがき。
「枯露柿」とも書く。

【熟柿】じゅくし

よく熟して柔らかくなった柿の実。

【渋柿】しぶがき

熟しても渋い味のする柿。しぶぬきをしたり、干し柿にしたりする。

柿】たるがき

あいた酒樽に渋柿を詰め密閉し、樽に残るアルコール分によって渋を抜き、甘くしたもの。たるぬき。

《字源》

本字はで声符は(し)
「市(し)を部分に持つ「柿」「姉」の本字」「を声符としている(市場の「市」とはまた別の系統)。
一方、「はい」音を持つ「沛(はい)のつくりは「巿(はい)(真ん中の縦の線は上部の一を1画で貫いている)。
「市(し)「巿(はい)は大変字形が似ているので要注意だが、それを持つ漢字の音によって判断できる。
ただし「肺(はい)だけは「市(し)をつくりに持つ異体字が現代では正式な字で例外になっているが、本字は「巿(はい)がつくり。

《字体》

「姉」(し)の部分は、唐代の手書きの楷書ではすでにの形で略されているのが主流で、と書かれているものはほとんどない。
「沛」「肺」「旆」「巿(はい)は、4画目で真ん中を縦画で貫くの形。
ただし「肺」は南宋初代皇帝宋高宗の行書にの形で見え(おそらく間違えた)、「市」「姉」と合わせて字体を整理したのか、それが常用漢字に採用されている。
「柿」と形の似ている「杮(こけら)は、声が「はい」なので、「巿(はい)系統である。
結果、常用漢字にある「市」「姉」「柿」「肺」はすべての形に従い、その他の「沛」「旆」「杮(こけら)の形に従うことになる。

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