【廓】 14画 广(11) 準1級


[音] カク
[訓] ひろ
ひろげる
むなしい
くるわ

《意味》

  1. くるわ。城門の外に発達した商業地をさらに塀で囲んだ所。また、一画を囲んだ町。
  2. 大きい。広々としたさま。
「郭」が書き換え字。

【廓清】かくせい

長い間につもりつもった不正・不法などをすっかりとり除くこと。
「郭清」とも書く。

【廓然】かくぜん

心が広くわだかまりのないさま。
「廓然とした胸中」

【廓然大公】かくぜんたいこう

さっぱりとして物事にこだわらず、公平なこと。
聖人の心を学ぶ君子の心構えについていう。
「大公」は大いに公平なこと。
「大公」は「太公」とも書く。

【廓大】かくだい

  1. 広く大きいこと。
  2. 拡大(かくだい)」に同じ。形・規模などが広がって大きくなること。また、広げて大きくすること。
「郭大」とも書く。

【廓然大悟】かくねんたいご

心にわだかまりがなく、至高の境地で真理を悟ること。疑いの心が晴れて確信すること。
「大悟」は至高の真理を悟ること。もとは仏教の言葉。
恍然(こうぜん)大悟」「大悟徹底」「翻然(ほんぜん)大悟」

【廓寥】かくりょう

広くてがらんとしているようす。また、むなしくさびしいようす。

【廓】くるわ

  1. 都市・城・とりでなどのまわりにめぐらした土塁や石垣のかこい。
    「曲輪」とも書く。
  2. 城・とりでの内部で、周囲を土塁や石垣でかこった一区画の地域。転じて、一般に、地域。区域。
  3. 遊郭。遊里。

【城廓】じょうかく

  1. 城と曲輪(くるわ)。城とそれを囲む外囲い。
  2. 敵の侵攻を阻むための設備。
「城郭」とも書く。

【遊廓】ゆうかく

遊女を抱えた家が多く集まっている地域。くるわ。遊里。いろざと。いろまち。
「遊郭」とも書く。

【輪廓】りんかく

  1. 物の周囲の形を表す線。「山の輪廓」
  2. 物事の概要。大筋。アウトライン。「事件の輪廓」
  3. 顔立ち。容貌。「端正な輪廓」
「輪郭」とも書く。

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