【姦】 9画 (6) 準1級


[音] カン
[訓] よこしま
みだら
かしましい

《意味》

  1. 男女の間で不義を犯す。女性をおかす。
  2. よこしま。道理を犯している。道理を犯す行い。悪事。また、その悪事を犯した人。悪人。
  3. かしましい。おしゃべりでうるさい。
1.2.「奸」

【姦しい】かしましい

やかましい。うるさい。さわがしい。かしがましい。かまびすしい。
「女三人よれば姦しい」
「囂しい」とも書く。

【姦悪】かんあく

心がねじけていて悪いこと。また、その人。
「姦悪を憎む」
悪」とも書く。

【姦かんいん

男女が倫理に反した肉体関係をむすぶこと。不正な情事。
「汝姦淫するなかれ」
姦通(かんつう)」「密通(みっつう)」「私通(しつう)」「不義(ふぎ)

【姦計】かんけい

よくない計画。悪巧み。
「姦計をめぐらす」「姦計に陥る」
「奸計」とも書く。
「姦策」

【姦かんけつ・かんきつ

よこしまで、いつわりの多いこと。
「姦譎な人物」
「奸譎」とも書く。

【姦商】かんしょう

不正な手段で利益を得る商人。悪徳商人。
「奸商」とも書く。

【姦賊】かんぞく

心がねじけ策謀にも長じた悪人。
「奸賊」とも書く。

【姦かんち

悪がしこい知恵。悪知恵。
「姦智に長ける」
「奸智」「奸知」とも書く。
狡知(こうち)」「奸才」

【姦通】かんつう

  1. 男女が道徳にそむいた交わりをむすぶこと。不義の交わり。密通。
  2. 配偶者のある者が、配偶者以外の異性と社会的に容認されない性的関係をもつこと。
    妻の行為にいうことが多い。
    「姦通罪」

【姦佞】かんねい

心がねじけていて、悪がしこいこと。またその人。
「姦佞の徒」
「奸佞」とも書く。

【姦佞邪かんねいじゃち

性格がひねくれていてずるがしこいこと。
「姦佞」は「奸佞」とも書く。

【姦夫】かんぷ

夫のある女と肉体関係をもった男。間男。
「姦婦」

【姦濫】かんらん

こしまで、みだらなこと。邪悪で正しい道にはずれること。

【姦ら】みだら

男女関係が乱れているさま。ふしだらなさま。猥褻わいせつ淫猥いんわい
「姦らな行為」
「淫ら・猥ら」とも書く。

【強姦】ごうかん

暴力によって女性をおかすこと。暴行。てごめ。レイプ。
「和姦」

【相姦】そうかん

関係をもつことが社会通念として禁じられている男女が肉体関係をもつこと。血のつながりのある男女が通じ合うことなど。
「近親相姦」「父子相姦」

【大姦】たいかん

性質や行いなどが非常に悪いこと。また、その人。
《大姦は忠に似たり》たいかんはちゅうににたり
大悪人は自分の本性を隠して現さず、君主に取り入るようにつとめるから、まるで忠臣のように見えるということ。

【輪姦】りんかん

一人の女性を大勢の男がかわるがわる強姦すること。

【和姦】わかん

男女の合意の上での姦通。
「強姦」

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