[音] | キ |
ケ |
[訓] | まれ |
まばら | |
うすい |
《意味》
【稀元素】きげんそ
産出量が少なく採取がむずかしかったので、地球上にごく少量しか存在しないと考えられていた元素。
希ガス類元素・白金属元素・ウラン・セシウム・ラジウムなど。
「希元素」に書き換えられる。
【稀覯本】きこうぼん
めったにない珍しい本。古写本・古刊本・限定出版本などのため、数がきわめて少ない本。稀覯書。稀書。珍本。
【稀釈】きしゃく
溶液に水や溶媒を加えて濃度を薄めること。
「希釈」に書き換えられる。
【稀少】きしょう
極めて少ないこと。ごくまれで珍しいこと。
「稀少なケース」
「希少」に書き換えられる。
【稀世】きせい
優れていて世にまれなこと。稀代。
「稀世の英雄」
「希世」とも書く。
【稀疎】きそ
まばらで少ないこと。また、そのさま。
「希疎」とも書く。
【稀代】きたい
「きだい」とも読む。
「希代」に書き換えられる。
【稀薄】きはく
「希薄」に書き換えられる。
【稀硫酸】きりゅうさん
蒸留水で薄めた低濃度の硫酸。
強酸性で、亜鉛・鉄・マグネシウムなどの金属に作用して水素を発生する。重要な工業原料としてきわめて広い分野に使われている。
Wikipedia「硫酸」
【稀有】けう
めったにないこと。きわめて珍しいこと。
「稀有な出来事」
「希有」とも書く。
【稀】まれ
めったにないこと。たまにしかないこと。
「希」とも書く。
【依稀】いき
【古稀】こき
70歳のこと。
「古稀を祝う」
杜甫「曲江詩」の「人生七十古来稀なり」から。
「古希」に書き換えられる。
【七十古稀】しちじゅうこき
70歳の高齢まで生きられるのは古来より稀である、とうたった杜甫の詩から。
「人生七十古来 なり」の略。稀
「古稀」は「古希」とも書く。
《字源》
声符は「希(き)」。
「希」は、すかし織りの布。上部の「爻(こう)」はその文様を示す。
それは糸の荒い織りなので、「稀」の意となり、穀物に及ぼして、まばらであることを「稀」と言う。