【稀】 12画 (7)  準1級


[音]
 
[訓] まれ
まば
うす

《意味》

  1. まれ。少ない。
  2. うすい。まばら。

【稀元素】きげんそ

産出量が少なく採取がむずかしかったので、地球上にごく少量しか存在しないと考えられていた元素。
希ガス類元素・白金属元素・ウラン・セシウム・ラジウムなど。
「希元素」に書き換えられる。

【稀覯本】きこうぼん

めったにない珍しい本。古写本・古刊本・限定出版本などのため、数がきわめて少ない本。稀覯書(きこうしょ)。稀書。珍本。

【稀釈】きしゃく

溶液に水や溶媒を加えて濃度を薄めること。
「希釈」に書き換えられる。

【稀少】きしょう

極めて少ないこと。ごくまれで珍しいこと。
「稀少なケース」
「希少」に書き換えられる。

【稀世】きせい

優れていて世にまれなこと。稀代(きだい)
「稀世の英雄」
「希世」とも書く。

【稀疎】きそ

まばらで少ないこと。また、そのさま。
「希疎」とも書く。

【稀代】きたい

  1. 世にまれなこと。めったにないこと。また、そのさま。
    「あいつは稀代のワルだ」
  2. 不思議なこと。奇怪なこと。また、そのさま。
    「稀代なこともあるもんだ」
「きだい」とも読む。
「希代」に書き換えられる。

【稀薄】きはく

  1. 液体の濃度・気体の密度などが薄いこと。
  2. その要素の濃度が少ないこと。特に、ある物事に対する意欲・熱意などが乏しいこと。
    「熱意の希薄な人」
「希薄」に書き換えられる。

【稀硫酸】きりゅうさん

蒸留水で薄めた低濃度の硫酸。
強酸性で、亜鉛・鉄・マグネシウムなどの金属に作用して水素を発生する。重要な工業原料としてきわめて広い分野に使われている。
Wikipedia硫酸

【稀有】けう

めったにないこと。きわめて珍しいこと。
「稀有な出来事」
「希有」とも書く。

【稀】まれ

めったにないこと。たまにしかないこと。
「希」とも書く。

【依稀】いき

  1. よく似ているさま。
  2. ほのかなさま。ぼんやりとして、はっきりしないさま。

【古稀】こき

70歳のこと。
「古稀を祝う」
杜甫「曲江詩」の「人生七十(しちじゅう)古来(こらい)(まれ)なり」から。
「古希」に書き換えられる。

【七十古稀】しちじゅうこき

70歳の高齢まで生きられるのは古来より(まれ)である、とうたった杜甫の詩から。
「人生七十(しちじゅう)古来(こらい)(まれ)なり」の略。
「古稀」は「古希」とも書く。

《字源》

声符は(き)
希」は、すかし織りの布。上部の「爻(こう)はその文様を示す。
それは糸の荒い織りなので、「稀」の意となり、穀物に及ぼして、まばらであることを「稀」と言う。

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