【禽】 13画 (8) 準1級


[音] キン
[訓] とり
とらえる
いけど

《意味》

  1. とり。鳥類の総称。また、鳥と獣の総称。
  2. とりこにする。とりこ。捕らえる。また、捕らえられたもの。「擒」

【禽獣】きんじゅう

  1. 鳥やけもの。鳥獣。
  2. 人の行うべき正しい道や恩義を(わきま)えない人のたとえ

【禽獣狄】きんじゅういてき 

中国周辺部の異民族の総称。漢民族が異民族を見下して呼んだ言葉。
狄」は、えびす・未開人。
西せいじゅうとうい」「南蛮北狄なんばんほくてき」「いばんじゅうてき

【禽鳥】きんちょう

鳥。鳥類。

【禽】とり

鳥類。特に、網で捕らえる鳥。卵で生まれる温血動物で、羽を持つ。

【家禽】かきん

卵や肉を利用する目的で飼育される鳥。ニワトリ・アヒル・シチメンチョウなど。
野禽(やきん)

【小禽】しょうきん 

小鳥。

【水禽】すいきん

水上で生活する鳥。みずとり。

【草木禽獣】そうもくきんじゅう

地に生きるすべてのもの。
「禽獣」は鳥と獣の意。

【鳴禽】めいきん

美しい声でよくさえずり鳴く小鳥。

【猛禽】もうきん

肉食で性質の荒々しい大形の鳥。
ワシ・タカ・フクロウ・ミミズクなど。猛鳥。

【野禽】やきん

野生の鳥。野鳥。
家禽(かきん)

【良禽択木】りょうきんたくぼく

賢い臣下は君主を選んで仕えるということ。
賢い鳥は木を選んで巣をつくるという意から。
「良禽は木を(えら)ぶ」が書き下し文。

《字源》

声符は「禽(きん)
金文の字形では「禽」「亼(しゅう)+(ひつ)
「畢あみ)で捕らえて上から覆う形で、「擒」の元の字。
「禽」の下部は「禸(じゅう)を部分に含む字であるが、元は「畢(あみ)の形。
同じ「禸」を含む漢字に「离(万)・(せつ)があるが、これらはすべて虫の形(例えば「萬」はサソリの類の象形)を含み、「禽」とは系統が違う。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】