【矩】 10画 (5)  準1級

旧字体 10画 (5) 準1級


[音]
[訓] さしがね
のり

《意味》

  1. さしがね。かぎ型の定規。「規」
  2. 四角形。
  3. のり。一定の規準。

【矩差】かねざし

木工や建築で使う、直角に曲がった金属製の物差し。
矩尺(かねじゃく)

【矩勾配】かねこうばい

45°の勾配。

【矩尺】かねじゃく

  1. 大工・建具職人などが用いる直角に曲がった金属製の物差し。
    矩差(かねざし)
  2. 「1.」が用いている尺の単位。現在の尺。一尺は30.3センチメートル。
「曲尺」とも書く。

【矩形】くけい

「長方形」の旧称。すべての角が直角である四角形。
「さしがた」とも読む。

【矩】さしがね

大工の使う鋼または黄銅製の L字形の物差し。
「差金・指金」とも書く。

【矩】のり

守るべき法則。おきて。
「矩を()えず(=一定のわくをはみ出ない)」

【規矩】きく

人の行動の規準となる手本。規則。
「規」はコンパス。「矩」はさしがね。

【規矩準縄】きくじゅんじょう

物事や行為の標準・基準になるもののこと。手本。きまり。
「規」はコンパス。円を描くのに用いる。
「矩」は方形を描くさしがね(直角に曲がったものさし)。定規。
「準」は水平を測るための水盛(みずもり)。水準器。
「縄」は直線を引くための墨縄(すみなわ)
縄規矩」

【規行矩歩】きこうくほ

心や行動がきちんとしていて正しいこと。
品行方正なこと。
また、古いしきたりや決まり事に捕らわれて、融通の利かないこと。
「規行」は決まりにかなった歩き方のこと。「矩歩」は規則正しい歩き方。
品行方正(ひんこうほうせい)

縄規矩】こうじょうきく

物事の法則・規準・手本のこと。
「鉤」は先の曲がった鉤で、曲線を描く道具。
「縄」は墨縄のことで、直線を引く道具。
「規」はコンパスで、円を描く道具。
「矩」はさしがねで、直角を測る道具。
規矩準縄(きくじゅんじょう)

【縄矩】じょうく

規律。標準。規則。
「縄」は墨縄(すみなわ)。「矩」はさしがね。

《字源》

声符は「巨(きょ)
「巨」「矩」の初文で、さしがねの象形。
「矢」の部分は、金文では「巨」を持つ人の形になっている。

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