【窟】 13画 (8) 準1級


[音] クツ
[訓] いわや
ほらあな

《意味》

  1. ほらあな。いわや
  2. 人の集まる所。すみか。

【窟】いわや

  1. 岩の間にできたほら穴。
  2. 岩の間、また、岩をくり抜いてつくった住居。
「岩屋」とも書く。

【岩窟・窟】がんくつ

岩がえぐれてできた、大きな(横)穴。岩穴(いわあな)石窟(せっくつ)。洞窟。岩屋。

【鬼窟】きくつ

  1. 鬼の住んでいる洞窟(どうくつ)
  2. 物事をよく知らないでものの道理にくらいこと。また、そういう仲間や、それらの人々の集まっている所。

【狡三窟】こうとさんくつ

身を守るのに極めて用心深いことのたとえ。
困難や災難を逃れるのが巧みであることのたとえ。
「狡兎」はすばしこく狡賢(ずるがしこ)いウサギのこと。
すばしこく狡賢いウサギは、いざというときのために三つの隠れ穴を持っているという意から。
狡兎三穴(こうとさんけつ)

【巣窟】そうくつ

  1. 盗賊や悪人などが集まってかくれ住んでいる所。
    「魔の巣窟」
  2. すみかとしている所。

【洞窟】どうくつ

崖や岩にできた深い穴。ほら穴。洞穴(どうけつ)
「洞窟探険」

【理窟】りくつ

  1. 筋のとおった論理。もっともな論理。道理。
    「理窟に合わない話」
  2. 強引にこじつけた論理。へりくつ。
    「理窟をこねる」
「理屈」に書き換えられる。

《字源》

声符は「屈(くつ)
「屈」「尸」の部分は獣の上体の形、「出」の部分は尻尾(しっぽ)を丸めている形。
尾を屈することは屈服の意思表示であるので、屈服・屈従の意となる   
そして、獣が尻尾を丸めてひそむ穴蔵(あなぐら)「窟」という。

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