【沓】 8画 曰(4) 準1級
[音] | トウ |
[訓] | かさなる |
むさぼる | |
くつ |
《意味》
【沓】くつ
履物の一種。革・ゴム・ビニール・布などで作り、その中に足を入れてはく。洋服を着た時に用いる。
「靴」とも書く。
【沓石】くついし
柱の下に据える土台石。柱石。
【沓手鳥】ほととぎす
ホトトギス科の渡り鳥。背中は灰褐色、腹は白色で黒のまだらがある。
卵をうぐいすの巣などに産む習性がある。
「時鳥・不如帰・子規・田鵑・蜀魂・郭公・霍公鳥・杜鵑・杜宇」とも書く。
ホトトギスが前生に沓を造って売ったという日本の古い俗説より。
Wikipedia「ホトトギス」
【雑沓】ざっとう
多くの人で混み合うこと。人ごみ。
「雑踏」に書き換えられる。
【藁沓】わらぐつ
わらで編んで作ったくつ。
雪の中を歩くのに用いる。
「藁履」とも書く。
《字源》
「水+曰(えつ)」。
「曰」は祝詞を収めた器。その器に水を加えることは、その祝詞をけがし、効果を失わせる行為。
「沓」は祝詞を汚すことが原義。
「沓沓」の水の流れるような多弁の意は「誻」からで、言葉で汚す意から。
足で汚すことを「踏」という。