【硯】 12画 石(7) 準1級
[音] | ケン |
ゲン |
[訓] | すずり |
《意味》
【硯池】けんち
すずりの、水を溜めておく窪み。すずりの海。うみ。いけ。
「硯海」
【硯滴】けんてき
【硯田】けんでん
文筆家業の人のすずりを、農民の耕作する田に例えていう。
「硯田を耕す」
【硯北】けんぼく
手紙で、宛名のわきに添えて書き、敬意を表す語。
机を南向きに置くとき、すずりの北側に人が座ることから、相手の手もとの意で。
「机下」「案下」「座下」
「研北」とも書く。
【硯】すずり
墨を水で擦り下ろすために使う道具。石で作ることが多い。
墨を擦る平らな所と、水を溜める窪みとがある。
【筆硯】ひっけん
【筆耕硯田】ひっこうけんでん
文筆で生計を立てること。文筆家。
文筆を農耕に例えていう言葉。
「傭書自資」
【磨穿鉄硯】ませんてっけん
強い意志を持ち続け、物事を達成するまで変えないこと。
学問にたゆまず励むたとえ。
鉄のすずりを磨いて穴を開ける意から。
「鉄硯を磨穿す」が書き下し文。
「鉄硯磨穿」ともいう。