【絃】 11画 (5)  準1級


[音] ゲン
[訓] いと
つる

《意味》

いと。つる。琴や胡弓(こきゅう)などの楽器のいと。
「弦」が書き換え字。

【絃】いと

楽器に張る糸。
「つる・げん」とも読む。

【絃歌】げんか

三味線・琴などを弾き鳴らして歌を歌うこと。また、その歌。
華やかな遊興のさまをいう。
「弦歌」に書き換えられる。

【絃楽器】げんがっき

張った糸を振動させて音を発する楽器の総称。バイオリン、チェロ、ギター、琴など。
「弦楽器」に書き換えられる。

【絃】つる

  1. 弓に張る糸。ゆみづる。ゆづる。
    「絃を張る」
  2. 琴・三味線などの絃楽器に張る糸。

【絶絃】ぜつげん

  1. 弦楽器の弦をたち切ること。
  2. 親しい友と死別すること。
    琴の名人伯牙(はくが)が親友の鍾子期(しょうしき)の死後、琴をひくのをやめたことから。
  3. 長い間よい音楽が聞けないこと。

【繁絃急管】はんげんきゅうかん

賑やかで華麗な音楽。音楽の調子が激しく速いこと。
「絃」は絃楽器。「管」は管楽器。「繁」は慌ただしいこと。
「絃」は「弦」とも書く。

《字源》

声符は「玄(げん)
「玄」糸束(いとたば)()じた形。黒く染めた糸をいう。
「亠」の部分は糸束の上部を結んだ形で、上を結んだ糸束を染汁にひたして黒く染める。
その結んだ部分は色に染まずに残るので、「素」という
強く糸を張った状態のものを「絃」といい、弓には「弦」という。
お互いに通用する字である。

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