【乎】 5画 丿(4) 準1級


[音]
[訓]
かな

《意味》

  1. 形容詞・副詞につけて、その状態を示す助字。「確乎」
  2. か。や。かな。疑問・反語・仮定・詠嘆の助字
  3. に。を。より。場所・時間・目的・比較を示す助字。

【乎古止点】をことてん

漢文を日本語として読み下す際に、活用語尾・助動詞・助詞・補読の語などを示すため、漢字の四隅・四周・字面などに書き込まれた「・」「、」「-」などの符号。

乎】うっこ

  1. 草木の茂っているさま。
  2. 物事の盛んなさま。

【確乎】かっこ

しっかりしていて、容易に動かされないさま。
「確乎たる信念」「確乎とした決意」
「確固」とも書く。

【確乎不動】かっこふどう

しっかりしていて、容易に動かされないさま。
「確乎」を強めた言葉。
「確固不動」とも書く。

【儼乎】げんこ

おごそかでいかめしいようす。
「儼乎たる師としての態度」

【醇乎】じゅんこ

まじりけのないようす。純粋ですぐれているようす。
多く、精神的・文化的なものにいう。
「醇乎たるクラシックの精神」
「純乎」とも書く。

【断乎】だんこ

物事を固い決意をもって行うさま。
「断乎として行う」「断乎たる態度をとる」
「断固」とも書く。

【炳乎】へいこ

光り輝いて明らかなようす。
「明白」

【茫乎】ぼうこ

とりとめのないさま。はっきりしないさま。広々としているさま。

乎】ようこ

【凛乎】りんこ

きりっとして勇ましいさま。りりしいさま。凛然。
「凛乎たる態度」

乎】ろうこ

しっかりとしてゆるがないさま。
「牢乎たる決意」

《字源》

板上に遊舌(ゆうぜつ)をつけた鳴子板の形。これを振って鳴らす。
もと神事で神を呼ぶときに用いたと思われる。「呼」の初文。

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