【股】 8画 (4) 準1級


[音]
[訓] また
  もも

《意味》

  1. また。足の付け根。
  2. もも。足の(ひざ)から上の部分。
  3. 二またになっている部分。

【股之臣】ここうのしん

自分の手足のように信頼している忠義な家来。腹心。
(また)」と「(ひじ)」は、ともに人の動くときの要になるところである所から。
股肱之良(ここうのりょう)」「股肱之力(ここうのちから)」「股掌之臣(こしょうのしん)」「腹心之臣(ふくしんのしん)

【股分】こぶん

持ち分。
法律用語として用いられる。

【股・股慄】こりつ

恐ろしさで(もも)がわなわなと震えること。

【股座】またぐら

両またの間。股間(こかん)
「胯座」とも書く。

【股旅】またたび

近世、博徒・遊び人・芸者などが諸国を股にかけて渡り歩くこと。

【股】もも

足の(ひざ)より上部の腰に連なる部分。
「腿」とも書く。

【股立】ももだち

(はかま)の両脇上部の、開いている部分を縫い止めたところ。

【股引】ももひき

保温のためにズボンの下などにはく男子用下着。

【内股薬】うちまたこうやく

その時の都合次第で、あちらについたりこちらについたりして節操がないこと(人)。
内股にはったこう薬は両方の股にくっつくことから。
二股膏薬(ふたまたこうやく)

股】かえるまた

[   蛙股   ]
  1. カエルがあしをひろげたような形をしたものの総称。
  2. 日本の建築で、はりの上に置いて上からの重みをうける、下方に広がった材。
    カエルが股を広げたような形から。普通「蟇股」と書く。

股】がにまた

両足が外向きに湾曲していること。またその人。
O脚。

【刺股】さすまた

江戸時代、犯罪人などを捕らえるのに用いた道具。長い柄の先にU字形の金具をつけたもの。

【四股】しこ

相撲で、力士が両足を左右交互に高くあげ、手を(ひざ)に添えて力強く踏み下ろす基本動作。
「四股を踏む」

《字源》

声符は「殳(しゅ)
「殳」に「こ」の声はなく、「羖(こ)の省声(省略形と声を兼ている)と考えられる。
「羖」「殳(ほこ)でもって羊を去勢すること。
その部分を「股」という。

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