【乞】 3画 乙(2) 準1級
[音] | キツ |
コツ |
[訓] | こう |
《意味》
こう。いいにくそうにねだる。
【乞巧奠】きこうでん
「七夕祭り」の古称。陰暦七月七日の行事。牽牛・織女の二星を祭って、手芸・芸能の上達を祈願する。中国から伝わった行事で、日本では奈良時代から宮中で行われ、のち七夕として民間にも普及した。
技巧を乞う奠(=祭り)の意。
「きっこうでん」とも読む。
【乞丐】きっかい
物乞いをすること。また、その人。こじき。
「丐」は乞う意。
「落ちぶれても乞丐するな」
【乞骸】きつがい
辞職を願い出ること。
「乞骸の書を置く」
「骸骨を乞う」ともいう。
仕官中のからだは君主にささげたものであり、その残骸を返してほしいと願う意から。
【乞命】きつめい
命ごいをすること。
【乞う】こう
ある物を求める。また、あることをしてくれるように求める。願う。たのむ。
「請う」とも書くが、「乞う」と書く場合は「ねだる」の意が強い。
【乞食】こじき
道端に座ったり家々をまわったりして、他人から金銭や食物を恵んでもらって生活すること(人)。ものもらい。
【乞食】こつじき
【行乞】ぎょうこつ
十二頭陀行の一つ。僧侶が乞食を行うこと。托鉢。行鉢。
《字源》
雲が流れるさまを表した形。雲の流れを望んで祈り求める儀礼を表す。
「氣(気)」の初文は「气」、その初形が「乞」。