【勾】 4画 (2) 準1級


[音] コウ
[訓] がる
とらえる

《意味》

  1. かぎ。
  2. まがる。かぎ型にまがる。また、そのさま。
  3. とらえる。かぎのようにひっかける。ひっかけてとらえる。「拘」

【勾引かす】かどわかす

力ずくで、または、だましたりして、人を連れ去る。誘拐する。
「子供を勾引かして身代金を要求する」
「拐かす」とも書く。

【勾引】こういん

  1. 捕らえて、連行すること。
  2. 裁判所が被告人・証人などを一定の場所に引致する裁判およびその執行。召喚に応じない場合などに令状(勾引状)を発行して行う。
    新聞などでは「拘引」で代用する。
  3. かどわかすこと。誘拐すること。

【勾当】こうとう

  1. もっぱらその事務を担当して処理すること、またその人。
  2. 平安時代、大蔵省などの諸官司や摂関家の侍所などに置かれた事務職員。
  3. 諸大寺で別当の下で寺務をつかさどった僧。
  4. 盲人の官名。検校(けんぎょう)の次の位。
「拐かす」とも書く。

【勾配】こうばい

  1. 傾いている度合い。傾斜。傾き。
    水平距離に対する垂直距離の比などで表す。
  2. 斜面。

【勾欄】こうらん

神社・宮殿などの〕縁や廊下についている端のそり曲がった手すり。欄干。
「高欄・鉤欄」とも書く。「てすり」と読めば別の意味になる。
[挿絵]

【勾留】こうりゅう

逃亡や証拠隠滅を防ぐため被疑者・被告人を拘禁すること。および、その裁判。未決勾留。
「拘留」と書けば刑罰として留め置く意。
「拘留」特別するために「未決勾留」ともいう。

【勾欄】てすり

人がつかまるように橋・階段・ベランダなど縁に取りつけた。また、の上に渡した横木。
「手摺(り)・欄」とも書く。「こうらん」と読めば別の意になる。

【勾玉】まがたま

古代の装身具の一つ。古墳時代に最も発達し、翡翠(ひすい)瑪瑙(めのう)・水晶・ガラスなどが使われた。
Wikipedia勾玉
「曲玉」とも書く。

【勾がる】まがる

かぎ形になる。かぎ形におれる。
「直角に勾がる」

【一筆勾消】いっぴつこうしょう

これまでのすべてを取り消すこと。
一筆で帳簿の記載を消し去ること。
書いた文を一筆でさっと引いて一気に消してしまう意から。
「勾消」は「勾銷」とも書く。

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