【庚】 8画 广(5) 準1級
[音] | コウ |
[訓] | かのえ |
とし |
《意味》
【庚】かのえ
十干の七番目。方角では西。五行では金。
「辛」
「金の兄」の意。
十干とは、木・火・土・金・水の五行を兄と弟に分けたもの。甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。ふつう十二支と組み合わせて年や月を表す。
【庚午年籍】こうごねんじゃく
670年、庚午の年に作られた戸籍。全国的規模で作成され、氏姓の根本台帳とされた。現存しない。
【庚申】こうしん
【庚申塚】こうしんづか
庚申待ちの祭神を祭った塚。多く、青面金剛と三猿の像を石に刻み、道ばたに立てた。
【長庚】ちょうこう
「金星」の別名。宵の明星。ゆうずつ。
【長庚】ゆうずつ
「長庚」に同じ。
「夕星」とも書く。
【同庚】どうこう
おないどし。同年。同甲。
《字源》
「庚」は「午(杵(きね))」を両手でもつ形。
「康」は「庚(こう)+米」で米をつく形で、下部の小点は粉末の形だから、「康」は「糠」の初文。
「庚」は脱穀が原義と思われる。
:左から「庚」の甲骨文字、金文、篆書。
:左から「康」の甲骨文字、金文、篆書。
篆書の字形を比べるとわかりやすい。