【庚】 8画 广(5) 準1級


[音] コウ
[訓] かのえ
とし

《意味》

  1. かのえ。十干(じっかん)の七番め。
  2. よわい。とし。年齢。

【庚】かのえ

十干(じっかん)の七番目。方角では西。五行では金。
(かのと)
(かね)()」の意。
十干(じっかん)とは、(もく)()()(ごん)(すい)の五行を()()に分けたもの。(きのえ)(きのと)(ひのえ)(ひのと)(つちのえ)(つちのと)(かのえ)(かのと)(みずのえ)(みずのと)。ふつう十二支と組み合わせて年や月を表す。

【庚午年籍】こうごねんじゃく

670年、庚午の年に作られた戸籍。全国的規模で作成され、氏姓の根本台帳とされた。現存しない。

【庚申】こうしん

  1. 干支の一。かのえさる。
  2. 「庚申待ち」の略。庚申の日に、仏家では帝釈天(たいしゃくてん)青面金剛(しょうめんこうごう)を、神道では猿田彦を(まつ)って徹夜をする行事。
  3. 青面金剛(しょうめんこうごう)の別名。

【庚申塚】こうしんづか

庚申待ちの祭神を祭った塚。多く、青面金剛(しょうめんこうごう)三猿(さんえん)の像を石に刻み、道ばたに立てた。

【長庚】ちょうこう

「金星」の別名。宵の明星。ゆうずつ。

【長庚】ゆうずつ

長庚(ちょうこう)」に同じ。
「夕星」とも書く。

【同庚】どうこう

おないどし。同年。同甲。

《字源》

「庚」「午(杵(きね))を両手でもつ形。
「康」「庚(こう)+米」で米をつく形で、下部の小点は粉末の形だから、「康」「糠」の初文。
「庚」は脱穀が原義と思われる。
:左から「庚」の甲骨文字、金文、篆書。
:左から「康」の甲骨文字、金文、篆書。
篆書の字形を比べるとわかりやすい。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】