【頃】 11画 (2) 2級


[音] ケイ
キョウ
[訓] ころ
しばら
かたあし

《意味》

  1. ころ。このごろ。近ごろ。「頃日」
  2. しばらく。頭をかしげるほどの間。わずかの時間。
  3. かたあし。半歩。「頃歩(きほ)」(半歩。またはごくわずかな行動)
    この意では「キ」と読むが、漢検から出版されている「漢字必携一級」には「かたあし」の訓読みはあるがそれに対応した「キ」の音読みはない。

【頃刻】けいこく

少しの間。しばらく。
「きょうこく」とも読む。

【頃歳】けいさい

ちかごろの年。近年。
頃年(けいねん)

【頃日】けいじつ

このごろ。近ごろ。
「頃来」「頃者」

【頃者】けいしゃ

このごろ。近ごろ。
「者」は助辞。
「頃来」「頃日」

【頃年】けいねん

この数年。近年。
「頃歳」

【頃来】けいらい

このごろ。近ごろ。
「頃者」「頃日」

【頃】ころ

  1. だいたいの時期。特定の時の前後を漠然とさす語。
  2. ある事によい時機。頃あい。潮時。
  3. 時候。時節。
「比」とも書く。

【頃く】しばらく

少しの時間。わずかな時間。
「暫く」とも書く。

【一万頃】いっぺきばんけい

海や湖の水が見渡すかぎり青々と広がっているさま。
「碧」は青・紺碧のことで、海や湖を指す。「頃」は面積の単位。
「頃」は古代中国での田畑の広さをはかる単位。

頃】がけい

しばらくの間。
刻」

【少頃】しょうけい

ちょっとの間。しばらく。

【食頃】しょっけい

食事をするほどのわずかな時間。

【万頃】ばんけい

地面または水面が広々としていること。
「一碧万頃」

《字源》

「匕(ひ)+(けつ)
「匕」は右向きの人の形で、上より降下する神霊をあらわす。
「頁」は儀式に臨む正装をした人の形。
「頃」は神霊を拝んで姿勢を傾ける意で、「傾」の初文。
神があらわれるのはしばしの間であり、時を示す語となる。

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