【哉】 9画 (6)  準1級


[音] サイ
[訓] かな
 

《意味》

  1. かな。~だなあ。感嘆の意を示す詠嘆の助字。文末・句末におかれる。
  2. や。か。~であろうか。反語・疑問の助字。

【哉】かな

~だなあ。感動・詠嘆の助動詞。多くは古語。

【哉】 

~か。疑問・反語の助動詞。多くは古語。

【快哉】かいさい 

胸がすっとするように気持ちがいいこと。痛快なこと。
「快哉を叫ぶ」

【善哉】ぜんざい 

  1. 汁粉の一種。関東では、餅に濃いあんをかけたもの、関西ではつぶしあんで作った汁粉をいう。善哉餅。
  2. 喜び祝うさま。ほめる言葉。「よきかな」の意。

哉行灯】たそやあんどん

  1. 江戸吉原の遊郭で、通りを明るくするために家々の門口にともした、屋根形の付いた木製の常夜灯。
  2. 芝居で舞台に出す木製の灯籠。

《字源》

(さい)+口」
は、「戈(か)に呪飾として「才(字形中の十)を加えた形で、「戈」を使用するために清める儀礼。聖化する意がある。
「口」祝詞(のりと)を収める器の(さい)で、更に祝詞を奏したものと思われる。
それで、「事始め」の意に用いる。
金文では「哉載」を「はじめ」の意に用いている。
 
「才」の甲骨文字。(さい)を木に掛けた形。
の甲骨文字。「戈」「才」を加えた形。

【≪戻る】【トップページへ戻る】【進む≫】