【冴】7画 冫(5) 準1級
旧字【】
基本字【冱】
[音] | ゴ |
[訓] | さえる |
《意味》
【冴え返る】さえかえる
「冱え返る」とも書く。
【冴える】さえる
「冱える」とも書く。
《字源》
もともと「冱」の誤字による俗字で、日本語での特別な意味の「さえる」の意味がついた。
「冱」の方が基本字なので、「冴」を使った熟語は存在しない(と思う)。
《字体》
1716年『康煕字典』には「」で載っていて、543年『玉篇』からの引用で「冱」の俗字とあるが、「冴」は載っていない。
『同文通考』
(新井白石)
1760年
「冴」は、1760年刊行の『同文通考』(新井白石)に載っていて、「冱」の俗字である「」の譌字(誤字)とある。
※冫(にすい)と(さんずい)も、しばしば交換して異体字の関係になる。
この頃には、「冴える」という形で、日本に通用していたと思われる。