【朔】 10画 (6)  準1級


[音] サク
[訓] ついたち
  きた

《意味》

  1. ついたち。陰暦で月の第一日のこと。
  2. 北のこと。十二支を方角に当てると、()の方角(北)はその最初に位するから。

【朔日】さくじつ

その月の第一日。一日。
日」
「ついたち」とも読む   

【朔風】さくふう

北の方から吹いてくる風。北風。

【朔望】さくぼう

陰暦で、一日(=朔)と一五日(=望)。新月と満月。
「朔望潮」

【朔望月】さくぼうげつ

朔(=新月)から次の朔、または望(=満月)から次の望までに要する平均時間。太陰月。
一朔望月の平均の長さは約29.53日。

【朔北】さくほく

北方。特に、中国の北方にある辺地。
「朔北の広野」

【朔日・朔】ついたち

月の第一日。
(みそか)(つごもり)
「一日」とも書く   

朔】かいさく

  1. みそかとついたち。また、一か月。
  2. 朝と晩。

【告朔】こくさく

  1. 古く中国で、諸侯が天子から受けた暦を祖廟に収め、毎月一日に羊を供え祖廟に告げてその月の暦を請い受けて国内に施行したこと。
  2. 古代、毎月朔日、諸司の進奏する百官の勤怠、上番日数を記した文を天皇が閲覧した儀式。のちには正月・四月・七月・十月の月初めにだけ行われ、次いで廃れた。ついたちもうし。
    「こうさく」とも読み、その読みで「視告朔」とも書く。

【告朔餼羊】こくさくのきよう

古くから伝わった習慣や行事は害がなければ保存すべきであるということのたとえ。また、実質を失って形式だけになっていることのたとえ。
告朔の儀式の時に供えるいけにえの羊の意から。
告朔の儀式が形式化して、いけにえの羊を供える習慣だけになっていたので、孔子の門人の子貢(しこう)が羊を供えることをやめるべきだと言った。すると孔子は「お前は一匹の羊を惜しむが私はそのためにこの儀式が滅びてしまうことを惜しむ」と言って反対したという故事から。
「餼」は漢検配当外の漢字。

【正朔】せいさく

  1. 正月朔日。元旦。
  2. 暦。暦法。
《正朔を奉ずる》せいさくをほうずる
統治に服する。臣下・属国となる。
古代中国で、王の統治に服する者は、その王の制定した暦法を守ったことから

【八朔】はっさく

  1. 陰暦八月朔日(ついたつ)の称。古く農家で、新穀の贈答や豊作祈願・予祝などの行事が行われ、のち一般化して、贈答の慣習を生んだ。
  2. 陰暦八月一日前後に吹く強い風。
  3. ミカンの一品種。広島県で多く栽培される。果実は夏ミカンよりやや小さく果皮がなめらかで甘みがある。
    Wikipediaハッサク

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