【捌】 10画 (7) 準1級


[音] ハチ
[訓] さば
さばける
  ける
  かす

《意味》

さばく。さばける。はける。
証文や契約書では、改竄(かいざん)や誤解をさけるため「八」の代わりに用いることがある。

【捌く】さばく

  1. うまく取り扱う。入り組んだ物事をきちんと整理する。「観客を捌く」
  2. 入り乱れたりからんだりしているものを解きほぐす。「裾を捌く」
  3. 商品を売り尽くす。「在庫品を捌く」
  4. 鳥・魚などを切り分ける。解体する。「(まぐろ)を捌く」
  5. 扱いにくいものをうまく扱う。また、道具などを使いこなす。「庖丁を捌く」

【捌ける】さばける

  1. 乱れたりもつれたりしていたものが、解け分かれて整理する。
  2. 商品が売り切れる。よく売れる。はける。「一日に全部捌けた」
  3. 世慣れていて物わかりがよく、相手に気安い感じを与える。
    「彼は捌けた人だ」

【捌け口】はけぐち

  1. 水などの流れ出る口。
  2. 商品などの売れて行く先。売れ口。
  3. たまっている感情などを発散させる対象。「不満の捌け口」

【捌ける】はける

  1. 水などがたまらずに流れる。「水が捌けない」「水捌けのよい土地」
  2. 品物などがよく売れる。さばける。「何とか全品捌けた」

【水捌け】みずはけ

水、特に雨水の流れていくぐあい。排水。みずはき。
「水捌けのよい土地」

《字源》

声符は「別(べつ)
「別」「冎(か)+刀」
「冎」は上半身の骨の形で、関節部を刀で分割する形。
牛の角を切り取ることを「解」といい、関節部を切り分けることを「別」という。
「冎」の篆書。
「別」の篆書。

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