【紗】 10画 (4)  準1級


[音]
  シャ
[訓] うすぎぬ
 

《意味》

うすぎぬ。うすもの。細糸で織った軽くて薄い絹織物。

【紗】うすぎぬ

織り目が粗くて薄い絹織物。細糸で織った軽い絹織物。
「しゃ」とも読む。

【紗さや

平織りの地に綾織りで菱形や稲妻形の文様を織り出した、光沢のある絹織物。
「さあや」とも読む。

【紗形】さやがた

模様の一つ。(まんじ)の形を崩して連続させた模様。
紗綾(さや)に多く用いられたことから。

【紗】しゃ

生糸をからみ合わせて織った、目が粗く、軽くて薄い織物。
夏羽織・蚊帳(かや)などに用いる。紗織(さお)り。うすぎぬ。

【錦紗】きんしゃ

  1. (しゃ)に金糸で模様を織りだしたもの。錦紗織り。
  2. 「錦紗縮緬(ちりめん)」の略。和服用の高級な絹織物。
  3. 「錦紗御召(おめし)」の略。練り染め糸で、平織り・紋織りにした織物。
「金紗」とも書く。

【更紗】さらさ

  1. 木綿地・絹地に人物・花鳥・幾何模様などを種々の色でプリントした布。
    風呂敷・カーテン・婦人服地などに用いる。花布(かふ)
    インドやペルシアから渡来した。
  2. 花の色で、紅白が混じって更紗「1.」に似たもの。
「更紗」はポルトガル語(saraça)の当て字。

【袱紗】ふくさ

  1. 絹や縮緬(ちりめん)で作った、一枚物または表裏二枚合わせの小さな方形の風呂敷。進物の上にかけたり物を包んだりするのに使う。
    「袱紗包み」
  2. 茶の湯で、絹で作った方形の布。茶器を(ぬぐ)い清めたり茶碗(ちゃわん)を受けたりするのに使う。茶袱紗(ちゃぶくさ)
「帛紗・服紗」とも書く。

【羅紗】らしゃ

紡毛を密に織って起毛させた、厚地の毛織物。また、厚地の毛織物の総称。
「羅紗」はポルトガル語(raxa)の当て字。

【羅紗綿】らしゃめん

  1. 綿羊(めんよう)」の別称。家畜の羊。
  2. 西洋人の(めかけ)になった日本人の女を卑しめて言った語。洋妾(ようしょう)

《字源》

声符は「少(しょう)
「少」は沙模様のような状態のものをいい、紗はうすぎぬをいう。

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