【戎】 6画 (2) 準1級


[音] ジュウ
[訓] えびす
  いくさ
  おおきい
  おお
  つわもの

《意味》

  1. つわもの。武器を持つ兵士。武器。
  2. 戦争。
  3. えびす。中国の北西方に住む異民族の蔑称。

【戎】えびす

  1. 古代中国の西方に住む異民族の蔑称。
  2. 野蛮な国の人民。未開の人民。

【戎衣】じゅうい

戦争に出かけるときの服装。軍服。軍装。

【戎じゅうい

未開の蛮族。えびす。
」は東方の異民族の意。

【戎器】じゅうき

戦争に用いる器具。武器。兵器。
「戎具」

【戎狄】じゅうてき

野蛮な国の住民。えびす。
「戎夷」
「狄」は東方の異民族の意。

【戎馬を殺して狸を求む】じゅうばをころしてこりをもとむ

小さな利益を上げるために、かえって大きな損失を被るたとえ。
人は時に物事の本質を見極められず、大事な物を失う事への戒め。
「戎馬」は戦いに使うウマ。「狐狸」はキツネとタヌキ。貴重な兵馬を殺して、値打ちのないキツネやタヌキを追い求める意から。

蛮戎狄】いばんじゅうてき

中国周辺部の異民族の総称。漢民族が異民族を見下して呼んだ言葉。四方の野蛮な国々のこと。
とうい南蛮なんばん西戎せいじゅう北狄ほくてき」の略。
西戎東せいじゅうとうい」「南蛮北狄なんばんほくてき」「きんじゅういてき

戎】こきゅうもうじゅう

富貴の人の行いが治まらず国家が乱れることのたとえ。
富貴の人が着るキツネの皮衣の毛が乱れる意。
「狐裘」はキツネの毛で作った高価な皮衣。「蒙戎」は物が乱れるさま。

《字源》

「戈(か)(ほこ)+(かん)(たて)。干戈を組み合わせた字で、兵器また軍事をいう。
「戎」の甲骨文字。

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