【裳】 14画 (8)  準1級


[音] ショウ
[訓]
  もすそ

《意味》

も。もすそ。衣(上半身につける上着)に対して、下半身につける衣服。したばかま。
「衣」

【裳】

  1. 上古、女性が腰から下にまとった衣服。ひだの多いスカート状のもの。
  2. 平安時代以降、女官などの正装で、表着(うわぎ)の上から腰の後方に着け、すそを長く尾状にひいたもの。薄い地で大きなひだがとってあり、文様が施されていた。

【裳層・裳階】もこし

仏堂・仏塔などの軒下壁面に取り付けた(ひさし)状の構造物。
法隆寺金堂や五重塔の初層、薬師寺三重塔の各層などにみられる。雨打(ゆた)
「裳階」は「しょうかい」とも読む。

【裳裾・裳】もすそ

()のすそ。〔女の〕着物のすそ。衣服のすそ。

【衣裳】いしょう

  1. 衣服。着物。
  2. 芝居などで、出演者が着る着物。
「衣装」に書き換えられる。

【霓裳羽衣】げいしょううい

  1. 薄い絹で作った、女性用の美しくて軽い衣装のこと。
  2. 唐の玄宗(げんそう)皇帝が愛し、楊貴妃(ようきひ)が舞を得意にしたという舞曲の名。

《字源》

声符は「尚(しょう)

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