【鍾】 17画(9) 準1級


[音] ショウ
[訓] さかずき
あつめる
つりがね

《意味》

  1. あつまる。あつめる。かたまってあつまる。ずっしりとまとめてあつめる。「鍾情」「鍾愛」
  2. かね。打楽器の一つ。「鍾乳」「鐘」 
  3. さかつぼ。金属でつくった酒器。小形だがずっしりと重い。また、さかずき。

【鍾める】あつめる

一カ所にまとめて寄せる。
「人々の同情を一身に鍾める」

【鍾愛】しょうあい

深く愛すること。たいそうかわいがること。
「彼女は父親に鍾愛されている」
鍾寵(しょうちょう)溺愛(できあい)

【鍾馗】しょうき

中国で、疫病神を追い払うという神。
病気中の玄宗(げんそう)皇帝の夢に現れ、邪鬼を払ったという。
日本ではその像をのぼりに描いたり、人形に作ったりして端午(たんご)の節句にかざる。像は目が大きくあごひげが濃く、黒い冠をつけ長いくつをはき、抜き身の剣をもっている。
Wikipedia鍾馗

【鍾寵】しょうちょう

非常にかわいがること。
寵愛(ちょうあい)鍾愛(しょうあい)

【鍾乳洞】しょうにゅうどう

石灰岩の多い地方で、地下の石灰岩が雨水や地下水によって溶かされてできた空洞。
天井から鍾乳石(しょうにゅうせき)が垂れ下がり、床に石筍(せきじゅん)がたち、底を地下水が流れている。
「鍾乳」とは鐘の突起した飾り。形が似ている。
Wikipedia鍾乳洞

【万鍾】ばんしょう

多くの穀物・俸禄(ほうろく)のこと。
ここでは、「鍾」は周代の容量の単位。

【竜鍾・龍鍾】りょうしょう

  1. おちぶれてやつれたさま。失意のさま。
  2. 涙のほろほろと垂れるさま。
    「龍鍾として涙乾かず」
  3. 行き悩むさま。
  4. 竹の名
「竜・龍」も「鍾」もここでは意味に関与せず、音のイメージを借りた擬態語であると考えられる。

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