【尻】 5画 (2) 準1級


[音] コウ
[訓] しり

《意味》

  1. しり。しり。また、しりの穴。
  2. 尽き果てる所。物の末端。また、事がらのあと始末。計算の締めくくり。

【尻当】いしきあて

着物の尻の部分の裏を補強するためにつける布。しりあて。
「居敷当」とも書く。

【尻坐】こうざ

尻をすえて、うずくまってすわる。
「公衆の前で女子高生が平気で尻坐する」

【尻籠】しこ 

矢を入れて携帯する道具。
「矢壺・矢籠」とも書く。

【尻腰】しっこし

意気地や根気、度胸。
「尻腰のない奴だ」
多く、「尻腰がない」「尻腰のない」の形で使う

【尻尾】しっぽ

  1. 動物や魚の尾。
  2. 細長いものの端。
    「糸の尻尾を結ぶ」「大根の尻尾」
  3. 順位の後の方。
  4. ごまかしていたことが露見する、いとぐち。
「尻尾」を用いた故事・ことわざ

【尻】しり

  1. 動物の肛門および、その付近の肉の豊かな部分。腰のうしろ下の部分。けつ。
  2. 物の後ろ・底・端。また、物事の一番最後。
    「どん尻で到着する」
  3. 行為や事件の結果。収拾すべき事態。後始末すべき事柄。
    「けんかの尻を持って行く」「尻拭いをする」
「臀・後」とも書く。
「尻」を用いた故事・ことわざ

【尻重】しりおも

動作がにぶく、物事をなかなか始めない・こと(性格の人)。
尻が重いこと。
「尻軽」

【尻隠し】しりかくし

自分の悪事・あやまちなどをかくすこと。

尻絡げ・尻紮げ】しりからげ

動きやすいように、また、着物に泥はねなどをつけないように着物の後ろの裾をまくりあげて帯にはさむこと。しりはしおり。しりはしょり。しりっぱしょり。

【尻軽】しりがる

  1. 動作がきびきびして、物事をおっくうがらずする・こと(性格の人)。
    「尻重」
  2. 言動に落ち着きがなく、軽々しい・こと(性格の人)。
  3. 女が浮気っぽいこと。
    「尻軽女」

【尻切れ蜻蛉】しりきれとんぼ

しかけた物事が途中でとだえて後が続かないこと。
「尻切れ蜻蛉の文章」

【尻擽い】しりこそばゆい

意外なほめ方をされて、はずかしくて居たたまれない。しりこそばい。
「やたらにほめるので尻擽くて困った」

【尻臀】しりこぶた

尻の、肉づきの豊かな部分。しりこぶら。しりたぶら。しりたむら。しりたぶ。しりむた。

【尻窄み】しりすぼみ

  1. 容器などが下になるに従って細くなっている・こと(もの)。
  2. はじめは勢いがよく、あとになるに従って勢いがおとろえること。
    「阪神への応援が尻窄みになった」

【尻っ端折り】しっぱしょり

尻絡げ

【尻目】しりめ

  1. ひとみだけを動かして、横または後ろの方をちらっと見る・こと(見方)。よこ目。
    多く、軽視・無視の気持ちで見る意を伴う。
  2. 〈「…を尻目に~する」の形で〉「…を軽視・無視して~する」意を表す。…を(ちらっと見るだけで)問題にせず~をする。…を尻目にかけて~する。
    「野次馬を尻目に突き進む」

【檀尻】だんじり

祭のとき引き回す飾りをつけた車。関西で祭礼の山車(だし)
「岸和田の檀尻」
「楽車・山車」とも書く。

【帳尻】ちょうじり

収支の最終的計算。決算の結果。
「岸和田の檀尻」
「楽車・山車」とも書く。

【帳尻を合わせる】ちょうじりをあわせる

  1. 収支が合うようにする。
  2. 過不足なく物事をしめくくる。

【継子の尻拭い】ままこのしりぬぐい

タデ科の一年草。つる状の茎は断面が四角で多くの逆刺をもち、長さ1~2メートル。葉はほぼ三角形で円形の托葉がある。夏、淡紅色の小花を短い穂状につける。湿地の草原などに多く自生する。
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