【翠】 14画 (8)  準1級

交換略字【翆】基本字


[音] スイ
[訓] かわせみ
  みどり

《意味》

  1. かわせみ。カワセミ科の鳥。特にカワセミの雌。
  2. みどり。萌葱(もえぎ)色。

【翠すいがい

みどり色のかさ。葉の茂った木の枝をたとえていう。
「松の翠蓋が日よけになる」

【翠雨】すいう

青葉に降りそそぐ雨。緑雨。

【翠煙】すいえん

  1. 青緑色の煙。
  2. 青緑色のもや。遠く緑樹などにかかるかすみ。

【翠花・翠華】すいか

天子の旗。
中国で、天子の旗を翡翠(かわせみ)の羽で飾ったことから。

【翠すいが

  1. 青黒い三日月形の(まゆ)。美人の美しい眉のこと。
  2. 美人。
蛾翠(がすい)

【翠玉】すいぎょく

エメラルドのこと。あざやかな緑色をした緑柱石。宝石の女王として珍重される。

【翠すいたい

  1. 青緑色のまゆずみ。転じて、美人の眉。また、美人の形容。
    (すいび)
  2. 青緑色にかすんで見える遠くの山。また、その色。

【翠帳紅閨】すいちょうこうけい

貴婦人の寝室。
緑色のとばりと紅色の寝室の意。

【翠微】すいび

  1. 遠方に、薄緑色にかすんで見える山の姿・気配。
  2. 山の頂きに近い所。八合目あたり。

【翠すいらん

  1. 山に立つ青緑色のもや。
  2. 山の風になびいて山の緑色が鮮やかに見えること。
    「峡谷に翠嵐が漂う」
「嵐翠」

【翠巒】すいらん

青々とした山の峰。緑の連山。
翠嶺(すいれい)

【翠】みどり

青緑色。カワセミの羽の色。
また、山・草木など、澄んだ青緑色のもの。

翠】かわせみ

カワセミ科の鳥。大きさはスズメぐらいで、くちばしが長く尾は短い。背は青緑色で、腹が赤く美しい。
川・池などの近くにすみ、魚をとらえて食べる。巣はがけに横穴を掘って作る。
ヒスイ。ショウビン。
Wikipediaカワセミ
「魚」「川」「魚虎」とも書く。

【青翠】せいすい

  1. 青色と緑色。
  2. 草木が青々とした緑色をしていること。

翠】ひすい

  1. カワセミの別名。
    「翡」は雄、「翠」は雌。
  2. カワセミの羽。また、その羽のように青々として光沢のあるもの。
  3. 宝石の一つ。濃緑、または白と緑のまだらの硬玉。
    Wikipediaヒスイ

【幽翠】ゆうすい

草木が茂って奥深く青々としていること。
幽碧(ゆうへき)

《字源》

声符は「卒(そつ)

《字体》

「羽」の部分について、唐代の楷書では隷書の名残からに近い形で書かれているものが多く、の形で書かれたものは見受けられない。
現代の楷書では、つまりと書くものが一般的。

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