[音] | セン |
ゼン | |
エン |
[訓] | うらやむ |
あまる | |
はかみち |
《意味》
【羨む】うらやむ
自分よりもよく見える他人のありさまを見て、自分もそのようになりたいと思う。
また、自分がそのようになれないのをくやしく思う。
【羨道】せんどう
古墳など横穴式墳墓の、入り口から棺を置く部屋に至る道。
「えんどう」とも読む。
【羨慕】せんぼ
うらやみ、慕うこと。
「羨望」
【羨望】せんぼう
うらやましく思うこと。
「羨望の的」
【羨門】せんもん
古墳の石室や横穴などの羨道の入り口。
「えんもん」とも読む。
【欽羨】きんせん
ほめて、うらやましがること。また、慕い、うらやましがること。
【臨淵羨魚】りんえんせんぎょ
いたずらに空しい望みを抱くことのたとえ。
願望を達成するためには有効な手段を考えるべきだということ。
池を覗き込んでいるだけでは魚は手に入らないので、まず家に帰って網を作らなければならないという意から。
「淵に臨んで魚を羨む」が書き下し文。
「臨淵之羨」「臨河羨魚」「羨魚結網」
《字源》
声符は「㳄(せん)」。
「㳄」は「水+欠(けん)」で、「涎(せん・よだれ)」の初文。
「欠」は人が口を開いている形で、「㳄」はその口からよだれが出ている形。
「㳄」を含む漢字には「盜(盗)」があり、盤に唾を吐く形。
「盜」は、盟約の盤に唾を吐きそれを無効にする行為により、その共同体から離叛する亡命者を表す。