[音] | ソウ |
[訓] | かす |
《意味》
【糟】かす
酒の醪を濾して液汁を取ったあとに残ったもの。酒かす。
「粕」とも書く。
【糟鮫】かすざめ
カスザメ科の海魚。エイに近い形で、背は茶褐色で腹は白い。
肉はかまぼこの原料とし、皮はさめやすりとして利用する。
Wikipedia「カスザメ」
【糟汁】かすじる
水に酒かすを加え、実に塩鮭や塩ぶりなどを使った味噌汁。
「粕汁」とも書く。
【糟漬け】かすづけ
酒粕を調味した床に、肉・魚・野菜などを漬けた物。
「粕漬け」とも書く。
【糟糠】そうこう
そまつな食事。また、貧乏な暮らし。
酒の糟と糠の意から。
《糟糠の妻》そうこうのつま
若く貧乏な時代から苦労を共にしてきた妻。
自分の妻を謙遜した言い方でもある。
《糟糠の妻は堂より下さず》そうこうのつまはどうよりくださず
若く貧しい時から苦労を共にしてきた妻は、夫が立身出世をしてから後も離縁してはならない。
【糟粕】そうはく
《字源》
声符は「曹(そう)」。
「曹」の本字は「」で「㯥+曰(えつ)」。
「東」は袋の形で、「曰」は誓約を入れる器。
「曹()」は、裁判の当事者がそれぞれ提供するものを袋に入れて並べる形。
裁判用語で、法曹が原義。
:「糟」の篆書。