【蒼】 13画 (10)  準1級


[音] ソウ
[訓] あお
あお
  しげ
  ふるびる
  あわただしい

《意味》

  1. あお。あおい。草のあおい色。
  2. 草木のあおあおとおい茂るさま。
  3. 古びる。年老いたさま。
  4. あわてふためくさま。

【蒼い】あおい

  1. 干した草のようなくすんだ青色のさま。
  2. 顔に血の気がない。顔色が悪い。

【蒼褪める】あおざめる

顔色が血の気を失う。

【蒼鷹】おおたか

タカ科の鳥。背面は灰黒色、腹面は白地に細い黒色の横帯がある。
Wikipediaオオタカ
「大鷹」とも書く。
「そうよう」と読めば別の意になる。

【蒼朮】おけら

キク科の多年草。若苗を食用にする。根茎を干したものを利尿・健胃薬とし、正月の屠蘇(とそ)にも入れる。邪気を(はら)う力があるとされた。ウケラ。
Wikipediaオケラ
「朮」とも書く。

【蒼海】そうかい

あおあおとした海。あおうなばら。
「滄海」とも書く。

【蒼穹】そうきゅう

青空。大空。
蒼天(そうてん)」「蒼空(そうくう)

【蒼古・蒼枯】そうこ

古びていて深みがあるさま。

【蒼惶】そうこう

落ち着かないさま。あわてるさま。
「蒼惶として立ち去る」
「倉皇」に書き換えられる。

【蒼生】そうせい

多くの人々。庶民。国民。
蒼氓(そうぼう)
人民を青々と一面に生い茂っている草にたとえた語。

【蒼然】そうぜん

  1. 色のあおいさま。また、あおざめているさま。「顔色蒼然」
  2. 夕暮れの薄暗いさま。「暮色蒼然」
  3. 古びて色あせたさま。「古色蒼然」

【蒼蒼】そうそう

空・海などが青いさま。草木が茂っているさま。青々としているようす。

【蒼天】そうてん

  1. 広い青空。蒼空。蒼穹(そうきゅう)
  2. 春の空。
  3. 天地の造物主。天にいる神。

【蒼白】そうはく

顔色が青白いこと。血の気がなくあおざめていること。
「顔面蒼白になる」

【蒼氓】そうぼう

人民。国民。
蒼生(そうせい)

【蒼茫】そうぼう

どこまでも青々と広がっているようす。
「蒼茫たる琵琶湖」

【蒼そうよう

  1. アオバエ。
  2. (ざんげん)をする憎むべき小人。

【蒼驥尾に付して千里を致す】そうようきびにふしてせんりをいたす

凡人が賢人のおかげで功績をあげることのたとえ。
青蠅が駿馬(しゅんめ)のしっぽにとまって千里も遠くへ行く意。
四字熟語で「蒼蠅驥尾」とも。

【蒼鷹】そうよう

  1. 青白い羽をしたタカ。猛鳥とされる。
  2. 厳しい役人のたとえ。
「おおたか」と読めば別の意になる。

【鬱蒼】うっそう

草や木がこんもりと茂るさま。
「鬱蒼とした森に迷い込む」

【古色蒼然】こしょくそうぜん

いかにも古びていて、色つやなどにくすんだ趣のあるようす。
古めかしいようす。ひどく古びたさま。
「古色蒼然たる館」

【暮色蒼然】ぼしょくそうぜん

夕暮れ時の薄暗いさま。
「蒼然暮色」ともいう。

【霖雨蒼生】りんうそうせい

多くの人々に恵みを与えること。また、民を苦しみから救う人のこと。
「霖雨」は数日続く長雨。「蒼生」は草が育つことで、転じて民衆のこと。

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