【黛】 16画 (5)  準1級

旧字 17画 (5) 1級


[音] タイ
[訓] まゆずみ
かきまゆ
  まゆ

《意味》

  1. まゆずみ。(まゆ)を描く墨。また、まゆずみで描いた眉。かきまゆ。ひきまゆ。
  2. 濃い青色。黒ずんだ青色。山や樹木のたとえ。

【黛色】たいしょく

  1. まゆずみの色。
  2. 山や樹木などの青黒く見える色。黛青(たいせい)

【黛青】たいせい

まゆずみのように濃い青色。遠山などの青々として奥深い色。青黛(せいたい)

【黛眉】たいび

まゆずみで描いた(まゆ)

【黛】まゆずみ

  1. まゆずみ。(まゆ)を描く墨。また、まゆずみで描いた眉。かきまゆ。ひきまゆ。
  2. 連なった山が遠くに眉のように見えることのたとえ。
墨」とも書く。

黛】すいたい

  1. 青緑色のまゆずみ。転じて、美人の眉。また、美人の形容。
    (すいび)
  2. 青緑色にかすんで見える遠くの山。また、その色。

【青黛】せいたい

  1. 青いまゆずみ。また、それで描いた(まゆ)
  2. まゆずみのような濃い青色。紺青(こんじょう)
  3. 演劇で、化粧に使う藍色の顔料。月代(さかやき)に使う羽二重(はぶたえ)に塗るほか、藍隈(あいぐま)や幽霊の顔などに用いる。

【粉黛】ふんたい

  1. おしろいとまゆずみ。転じて、化粧。
  2. うわべを美しく見せるために塗り隠すもの。
  3. 化粧をこらした美人。

【粉白黛墨】ふんぱくたいぼく

化粧をした美人のこと。
「粉白」は白粉(おしろい)。「黛墨」はまゆずみ。
おしろいとまゆずみで化粧した美人。

【緑黛】りょくたい

  1. 緑色のまゆずみ。
  2. 青々とした山のたとえ。

《字源》

声符は「代(たい)
もとの形は(朕・(よう)黒」
(舟)」は盤、は物を両手で奉ずる形で、は盤中のものを捧げて(おく)る意。
黛のような化粧法は、もと神事の際に行われたものであろう。
の甲骨文字。

《字体》

手書きの楷書では唐代からのように書く(代の下の隙間に黒が入り込むように書くのがポイント)のが一般的。
「黑」の部分は「黒」と省略され、手書きの楷書では「黑」が用いられた例はない。

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