【戴】 17画 戈(13) 準1級
[音] | タイ |
[訓] | いただく |
《意味》
【戴く】いただく
【戴冠】たいかん
帝王が即位後初めて王冠を頭にいただくこと。
「戴冠式」
【戴天】たいてん
天をいただくこと。この世に生存すること。
「不倶戴天」
【戴盆望天】たいぼんぼうてん
二つのことを同時に実現させることは無理だということ。
「戴盆」は頭に盆をのせること。「望天」は天を仰ぎ見ること。頭に盆をのせたまま天を仰ぎ見ることはできないことから。
「盆を戴きて天を望む」が書き下し文。
【戴勝】やつがしら
ヤツガシラ科の鳥。全長約25㎝。体は淡赤褐色で、翼と尾は黒地に白い斑紋がある。先端の黒い長い冠羽をもつ。ユーラシア中南部からアフリカに分布。
Wikipedia「ヤツガシラ」
「八首鳥」とも書く。
【菊戴】きくいただき
ウグイス科の小鳥。全長10㎝内外で、日本最小の鳥の一つ。背面はオリーブ色で翼に二本の白帯がある。頭頂に雄は赤黄色、雌は黄色の菊花状の羽毛がある。
Wikipedia「キクイタダキ」
国字で「鶎」とも書く。
【推戴】すいたい
おしいただくこと。組織の長として人を迎えること。
【頂戴】ちょうだい
【披星戴月】ひせいたいげつ
朝早くから夜遅くまで一生懸命働くこと。
「披星」は夜明け前に星を背負うことから、夜明け前。「戴月」は夜の月を戴くことから、晩。
朝は星が出ているうちから、夜は月が輝く頃まで外で働く意。
「星を披り月を戴く」が書き下し文。
「戴月披星」ともいう。
「巫馬戴星」「披星帯月」「夙興夜寐」「昼夜兼行」
【不倶戴天】ふぐたいてん
相手を生かしてはおけないと思うくらいに深い恨み憎しみがあること。また、敵対し合っていて、共存できない間柄であること。
もとは、父の敵を指した言葉。
「倶に天を戴かず」が書き下し文。
「君父の讐は倶に天を戴かず」ともいう。
【奉戴】ほうたい
《字源》
声符は「(さい)」。
「」は、「戈(か)(ほこ)」に呪飾として「才(字形中の十)」を加えた形で、「戈」を使用するために清める儀礼。
「異」は鬼頭の者の形で、異形の者を表す。
ちなみに、横向きの形を「畏」という。
この鬼頭を戴くことを「戴」という。
:「異」の甲骨文字。
:「畏」の甲骨文字。
:「才」の甲骨文字。「(さい)」を木に掛けた形。
:「」の甲骨文字。「戈」に「才」を加えた形。
《字体》
「異」の初唐標準字体は「」「」で、それを含む「糞」「翼」「冀」「戴」なども同様。
「異」の字体はまれで、『康煕字典』以降正字に採用される。