【馳】 13画 (3)  準1級


[音]
[訓] せる
   

《意味》

はせる。はしる。かける。横ざまにはしっていく。また、物がさっと動いていく。

【馳ちく

  1. 馬に乗って走り回ること。駆馳。
  2. 走り回ること。駆馳。
  3. あちこちとかけまわって、他人のために尽力すること。奔走すること。駆馳。
    「馳駆の労をいとわない」
  4. 駆使すること。

【馳驟】ちしゅう 

  1. 馬に乗って駆け回ること。
  2. 速足で走ること。

【馳走】ちそう

  1. 駆け走る。また、馬を走らせる。
  2. 人をもてなすこと。また、もてなしの飲食物。ごちそう。
《馳走終わらば油断すな》ちそうおわらばゆだんすな
人がご馳走してくれるということは、心中になにか魂胆あってのことで、食べ終わると、きっと頼み事を持ち出してくるだろうから、油断してはならない。
うまい話には、裏になにかがあるから用心せよということ。

【馳騁】ちてい

  1. 走ること。駆けること。馬を走らせること。
  2. 人をあちこちにやって使役すること。思うままに支配すること。

【馳名】ちめい

名声をあげること。誉れをあげること。

【馳せ参じる】はせさんじる

目上の人の所へ、大急ぎで参上する。大急ぎでかけつける。

【馳せる】はせる

  1. 車や馬などを、はしらせる。「馬車を馳せる」
  2. はしる。「我が家へ馳せ戻る」
  3. 気持ちや考えを、遠くにまで至らせる。遠いところのことを思う(考える)。「思いを馳せる」
  4. その名や存在を、広範囲に行きわたらせる。とどろかせる。「名を馳せる」

【後れ馳せら】おくればせながら 

おくれて時機を失ったが。
多く、手紙文などで使う。
「後れ馳せ乍らお祝い申し上げます。」

馳】くち

  1. 馬や車を走らせること。
  2. 奔走すること。駆け回ること。

馳】せんち

互いに反対になること。そむき合うこと。思い思いの方向に進む。

【背馳】はいち

そむくこと。くいちがうこと。反対になること。
背を向けて走り去る意から。
「言葉と行動が背馳する」
矛盾(むじゅん)」「背反(はいはん)

【連騎星馳】れんきせいち 

何頭も馬を連ね、あたかも流星のように疾走すること。

《字源》

声符は「也(や)「也」に「池・地(ち)」の声がある。

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