旧字体【】 11画 辶(7) 1級
[音] | チク |
ジク |
[訓] | おう |
《意味》
【逐う】おう
【逐電】ちくでん
逃げ出して姿・ゆくえをくらますこと。あっという間に逃亡すること。
電光を逐うように急ぐ意から。
「ちくてん」とも読む。
「出奔」「失踪」「脱走」「逃亡」
【逐鹿】ちくろく
政権や地位を獲得しようとして争うこと。
議員選挙で票を争うことなどに言う。
「逐鹿戦」・・・選挙戦のこと。
帝位を鹿にたとえ、群雄がこれを逐ったという、中国の「史記・淮陰侯伝」の記述から。
「中原に鹿を逐う」ともいう。
【角逐】かくちく
権勢・勢力などを得るため互いに競争すること。せり合うこと。
「三大勢力が角逐する」
【駆逐】くちく
《字源》
「豕(し)+辵(辶)(ちゃく)」。
「豕」は獣(イノシシなど)で、「逐」は獣を追う意。
「辵」は「彳(てき)+止(し)」。
「彳」は小道、「止」は足で、「辵」は歩行を表す。
「辵」は省略されて「辶(しんにょう)」となる。
:「逐」の甲骨文字。この時点では「辵」ではなく、「止()」だけ描かれている。獣はブタだったりシカだったり。
:「逐」の金文。左側に「彳」が追加されている。