椿 13画 (9)  準1級


[音] チン
[訓] つばき

《意味》

  1. センダン科の落葉高木。高さ20メートル余に達し、一種の臭気がある。ちゃんちん。香椿。材はかたく、器具をつくるのに用いる。
  2. [国訓]つばき。ツバキ科の常緑高木。葉はかたく、表面がなめらか。紅白の花をつける。実から油をとる。
    わが国で、秋咲く花を(はぎ)、春には椿(つばき)、冬は(ひいらぎ)のように、それぞれ季節の花の名とする。
  3. [国訓]チン(珍)。不意の出来事。変わったこと。「椿事(ちんじ)
    樁事(とうじ)」の樁(日の部分が臼の字)を椿に当てた誤用から。「樁事(とうじ)」は出来事の意。

【椿象】かめむし

カメムシ科の昆虫。せみのような吸収口で作物や果樹の汁を吸う害虫。さわると悪臭を出す。くさがめ。へっぴりむし。
Wikipediaカメムシ

【椿並茂】ちんけんへいも

父も母もともに健在であること。
「椿」は長寿の木チャンチン(香椿)で父にたとえられ、「萱」はわすれな草で母にたとえられる。
「並茂」は並んで繁茂する意。
椿庭萱堂(ちんていけんどう)

【椿事】ちんじ

思いがけない一大事。ふってわいたような、意外な大事件。
「一家に椿事が持ち上がった」
「珍事」とも書く。

【椿寿】ちんじゅ

長生き。長命。

【椿】つばき

ツバキ科の常緑高木。種子から油をとる。
Wikipediaツバキ
散るときに花の付け根から落ちるので、「首が落ちる」として武士の家では嫌われた。

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