13画 (10) 準1級

同字【溺】


[音] デキ
  ニョウ
  ジョウ
[訓] おぼれる
ゆばり
  いばり

《意味》

  1. おぼれる。水中に落ちる。
  2. 心を奪われる。夢中になる。
  3. ゆばり。いばり。小便。

【溺れ谷】おぼれだに

地盤沈下や海面の上昇によって、陸上の谷に海水が浸入してできた入り江状の地形。

【溺れる】おぼれる

  1. 泳げないため、水中でもがき、浮き沈みする。泳げずに死ぬ。死にそうになる。
    「海で溺れた」
  2. 心を奪われる。熱中して理性を失う。
    「策に溺れる」
《溺れる者は藁をも摑む》おぼれるものはわらをもつかむ
危険な立場に追い込まれた人は、頼りになりそうもないものにも助けを求めることのたとえ。

【溺愛】できあい

相手を客観的に見る目を失い、むやみにかわいがること。盲目的にかわいがること。盲愛。
「娘を溺愛する」

【溺死】できし

水におぼれて死ぬこと。水死。おぼれ死に。

【溺没】できぼつ

おぼれて沈むこと。おぼれて死ぬこと。

【溺惑】できわく

あることに心を奪われて迷うこと。惑溺。

【陥溺】かんでき

  1. 水に落ちておぼれること。
  2. 酒や女におぼれたり、貧困におちいるなど、好ましくない事態になってそこから抜けられなくなること。

【耽溺】たんでき

一つのことに夢中になってほかを顧みないこと。
特に、酒や女などよくないことに熱中することにいう。

【沈溺】ちんでき

  1. 水に沈みおぼれること。
  2. ある物事に心を奪われてそれにおぼれること。ある物事に深入りして夢中になること。
    「酒色に沈溺する」
    耽溺(たんでき)

【惑溺】わくでき

あることに心を奪われて分別を失うこと。迷って本心を失うこと。その事にすっかり心を奪われて、批判する態度を失うこと。
「酒色に惑溺する」

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