【敦】 12画 攵(8) 準1級
[音] | トン |
[訓] | あつい |
とうとぶ |
《意味》
【敦盛草】あつもりそう
ラン科の多年草。山地に自生する。高さは30~40㎝。葉は広い楕円形。六月ごろ、茎の先に袋状で紅紫色または淡紅色の大きな花をつける。
花弁を平家の武将平敦盛の母衣に見たてたことから。
植物園へようこそ!「アツモリソウ」
【敦厚】とんこう
誠実で人情にあついこと。
【敦篤虚静】とんとくきょせい
他人に対しては真心が厚く、名誉や利益に関しては無欲なさま。
「温柔敦厚」「敦厚周慎」
【温柔敦厚】おんじゅうとんこう
人柄が温かくやさしく、真心のこもっていること。
「温厚篤実」
《字源》
声符「享」の部分の古い字形は「(じゅん)」で、上部の「亯(きょう)」は食べ物を盛るための器。
蓋と器が同じ形で、合わせると球形になる。
「」にはよく煮る器ということから、熟成する意、濃密、醇厚の意となる。
:「亯(きょう)」の甲骨文字
「」を持つ漢字には「淳・醇・惇・孰」がある。