【賑】 14画 (7) 準1級


[音] シン
[訓] ほどこ
にぎわう
にぎやか

《意味》

  1. ほどこす。めぐむ。にぎわす。
  2. にぎわう。とむ。さかえる。
  3. [国訓]にぎやか。

【賑給】

  1. <しんきゅう>ほどこし与える。にぎわす。恵む。
  2. <しんごう>古代律令制下、天災などによる貧民・難民を救済するため、米・塩などを給付した朝廷による福祉制度。平安時代中期以後は京内での年中行事となり鎌倉時代に廃絶となった。

【賑しんじゅつ

貧困者・罹災者などに金品をほどこすこと。
「振」とも書く。

【賑賑しい】にぎにぎしい

たいそうにぎやかであるさま。さかんである。にぎわしい。

【賑やか】にぎやか

  1. 人の声や物音などがしきりにするさま。よくしゃべったり笑ったりするさま。
    「賑やかな女性」
  2. 人などがたくさん集まって活気のあるさま。
    「賑やかな街」

【賑わう】にぎわう

  1. 繁盛する。ゆたかに繁栄する。
    「一家が賑わう」
  2. 多くの人や物が出てにぎやかになる。
    「街が賑わう」

賑】いんしん

盛んでにぎやかなこと。
「殷賑地帯」「殷賑産業」「殷賑を極める」
繁華(はんか)

《字源》

「賑(/*tjɯnʔ//*tjɯns/ZZ)の声符は「辰(しん)(/*[d]ər/BS/*djɯn/ZZ)
「辰は斤(おの)や钁(くわ)の類の草木を刈る農具の象形。
「辰」はまぐりを表す「蜃」の初文で、貝殻を用いて農具とした。
「辰」の甲骨文字。
「農」の初文(甲骨文字)「林(艸のバージョンもある)と「辰」と手を表す「又」から構成されており、手で「辰」を持って草木を除く形であることから「辰」が農具であるとされる。

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