【濡】 17画 (14) 準1級


[音] ジュ
[訓] うるお
  れる
  とどこお
  こらえる

《意味》

  1. ぬれる。うるおう。ぬらす。うるおす。
  2. とどこおる。ぐずつく。

【濡染】じゅせん

  1. うるおい染まること。見たり聞いたりしているうちに自然に能力がつくこと。
  2. 筆を墨でぬらすこと。文字を書くこと。

【濡滞】じゅたい

とどこおること。
遅滞(ちたい)

【濡れ衣】ぬれぎぬ

  1. 濡れた衣服。ぬれごろも。
  2. 無実の罪をきせられること。また、根も葉もないうわさ。
    「とんでもない濡れ衣だ」「濡れ衣を着せる」

【濡れ事】ぬれごと

  1. 芝居で、相愛の男女が情事を演じること。また、その演技。いろごと。つやごと。
  2. 男女間の情事。

【濡れそぼつ】ぬれそぼつ

ぬれて、びしょびしょになる。
「そぼつ」もぬれる意。

【濡れ手で粟】ぬれてであわ

苦労しないで利益を得ることのたとえ。
「濡れ手に粟」ともいう。

【濡れ鼠】ぬれねずみ

衣服を着たまま、全身水に濡れた状態。
「突然の雨で濡れ鼠になる」

【濡れ羽色】ぬればいろ

水にぬれたからすの羽のように、黒くてつやつやした色。

【濡れる】ぬれる

  1. 物に水・液体がかかる。また、水・液体がかかって湿る。
  2. 男女が情を通じる。色事をする。

《字源》

声符は「需(じゅ)「需」「雨(じ)
「而」は髪を切って結っていない人の正面形。
雨乞いをするときの巫女(みこ)の姿で、「需」とは雨を需(もと)め、需(ま)つことを示す字。

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